2006 Fiscal Year Annual Research Report
ヘリカル型装置におけるアルフべン固有モードの高エネルギー粒子輸送に対する影響
Project/Area Number |
18340189
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Research Institution | National Institute for Fusion Science |
Principal Investigator |
長壁 正樹 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (90280601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹入 康彦 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (60179603)
藤堂 泰 核融合科学研究所, 理論シミュレーションセンター, 助教授 (00249971)
永岡 賢一 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (20353443)
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Keywords | アルフベン固有モード / 磁場閉じ込め核融合 / 高エネルギー粒子輸送 / 波・粒子相互作用 |
Research Abstract |
平成18年度は、研究計画の初年度ということもあり、方向性ハイブリッドプローブの設計・製作等の設置準備作業に重点をおいた。また、これと平行してE//B-NPAの高速化の為の改造を行った。 方向性ハイブリッドプローブとは、カロリーメータチップを熱的かつ電気的に絶縁した形で設置し、静電プローブとして動作が可能な様に設計した物である。このプローブの特徴は、プローブに流入する時間積分された熱量をカロリーメータとして計測するのみならず、静電プローブとして、その時間変化を非常に高い時間分解能で評価することが出来ることにある。このハイブリッドプローブをプラズマの最外郭磁気面近傍のほぼ同一地点の磁力線上流側と下流側に1個ずつ配置し、Co.方向のみ、あるいはCounter方向のみから入射されたNBIによって保持されたプラズマにおいて計測を行い、上下流プローブの信号の比較、得られた電流信号と熱量の比較から信号がビームに由来したものであるかを評価する。平成18年度は、LHD真空容器内での高エネルギー粒子の軌道計算を行って、方向性プローブによる計測に適した場所を求め、この位置に即したプローブの設計をおこなった。プローブの計測点は、前述した2点に加えてプラズマの内側・外側の2点を計測する点を追加し、小半径方向の情報は、プローブを本体の遠隔操作による駆動を行って得ることとした。この設計に基づく、プローブ本体の製作を完了し、H19年度においては、組み立て及び据え付けを行い、LHD実験での初期データを得る予定でいる。 E//B-NPAについては、E//B-NPA真空容器から信号を取り出す際のフィードスルーを改造し、高速化に向けた、回路構成の変更を行った。この構成での、初期データを得て、現在、データの解析を行っている。 また、MEGAコードをLHDの体系に適応し、これまでLHDにおいて観測されているTAEに対するシミュレーションを開始した。
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