2007 Fiscal Year Annual Research Report
ヘリカル型装置におけるアルフベン固有モードの高エネルギー粒子輸送に対する影響
Project/Area Number |
18340189
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Research Institution | National Institute for Fusion Science |
Principal Investigator |
長壁 正樹 National Institute for Fusion Science, 大型ヘリカル研究部, 准教授 (90280601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹入 康彦 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (60179603)
藤堂 泰 核融合科学研究所, シミュレーション科学研究部, 准教授 (00249971)
永岡 賢一 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教 (20353443)
山本 聡 京都大学, エネルギー理工, 助教 (70397529)
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Keywords | プラズマ・核融合 / アルフベン固有モード / 高エネルギー粒子輸送 / 磁場閉じ込め核融合 |
Research Abstract |
平成19年度は、方向性ハイブリッドプローブを大型ヘリカル装置(LHD)に設置し、その初期的なデータの取得を行った。LHDの弱磁場放電においては、Counter方向に周回する粒子に対してプラズマ周辺部においてロスコーンが存在し、counter粒子の大部分が損失されてしまう。これに対して、この様な領域においてCo方向に周回する粒子の軌道は、プラズマの最外郭磁気面を一時的に大きく逸脱するもののプラズマ中に再突入し大部分が損失を免れることが軌道計算によって予測されている。そこで、弱磁場実験において、このような領域に方向性ハイブリッドプローブを配置し、その信号特性を調べた。その結果、方向性プローブによって、co方向に周回するの高エネルギー粒子に対応する信号が得られることが確認された。しかしながら、得られた信号の特性には、一部不可解な点もみられた。この原因について検討したところ、プローブ計測面保護用のプロテクターが大きすぎた為、計測を阻害していることが、その要因として考えられた。また、計測素子先端の材質としてカーボンを利用していたことも不可解な信号をもたらす原因の一つとして考えられた。平成20年度においては、これらの問題点に対処した改造を施し、AEモードによって径方向輸送を受けた高エネルギー粒子の計測を行う予定である。 E//B-NPAでは、計測器設置位置の調整を行って、新しい計測位置においてもTAEバーストに伴う高速イオンのエネルギースペクトル上にみられる突起の観測を行うことが出来るようになった。また、この計測位置において、0.1msの時間分解能の計測を行うことを試みて、バースト時のスペクトルの変化を高時間分解能で計測することに成功した。 シミュレーションに関しては、LHDにおけるAEモードの固有関数を計算するためのコードAE3Dの開発が終了し、これまでの実験結果との比較を開始した。
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