2007 Fiscal Year Annual Research Report
接触回転系に発生するパターン形成現象の完全防止対策
Project/Area Number |
18360112
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
末岡 淳男 Kyushu University, 大学院・工学研究院, 教授 (80038083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松崎 健一郎 九州大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (80264068)
井上 卓見 九州大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (40274485)
劉 孝宏 大分大学, 工学部, 准教授 (60230877)
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Keywords | Self-Excited Vibration / Stability / Modal Analysis / Pattern Formation / Polonal Wear / Dynamic Absorber / Quenching of Pattern Formation |
Research Abstract |
1.フィルム等の巻き取り過程におけるパターン形成再現実験を行い、巻き取り過程でフィルムがパターン形成を生じたり、生じなくなったり、また、異なる振動数でパターンを発生する、すなわち、フィルム層が厚くなるに連れて異なる角形数の粘弾性変形を生じる原因を実験と解析によって解明した。また、この系にダンパを搭載しても極めて強力なダンパでないとパターン形成を抑制できないため、動吸振器を搭載したときの効果を解析で明らかにし、動吸振器とダンパ搭載のパターン形成への効果の比較を行った。その結果、パターン形成現象防止のための動吸振器の最適設計法には、動吸振器の減衰係数が重要な役割を持つことを明らかにした。また、フィルム層の厚さとともに発生するパターン形成の角形数が変化するため、複数の動吸振器が必要となることも確認できた。 2.深穴加工であるBTAに生じる穴内部のライフリングマークの発生メカニズムを解明するため、BTA軸は回転しない、穴加工する物体が回転するタイプに関して時間遅れ要素、切削抵抗、ガイド2〜3箇所の剛性などを考慮して安定性の解析を行った。数値計算に使用するパラメータ値の検討には多くの時間を必要とした。まだ、十分に整理できていないが、ガイドの配置にはライフリングマークが生じない最適な位置が存在することが解析的に明らかになった。BTA工具のガイドを2箇所から3箇所にすることで、ライフリングマークを発生させないことができる可能性がある。今後は、この最適設計法を現場で実証していこうと考えている。
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Research Products
(7 results)