2006 Fiscal Year Annual Research Report
大規模分散型コンテンツ検索・配信ネットワークに関する研究
Project/Area Number |
18360181
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高橋 豊 京都大学, 情報学研究科, 教授 (00135526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川原 稔 愛媛大学, 総合情報メディアセンター, 助教授 (50224829)
笠原 正治 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (20263139)
増山 博之 京都大学, 情報学研究科, 助手 (60378833)
安達 直世 関西大学, 工学部, 助手 (10335490)
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Keywords | オーバレイ・ネットワーク / ルーティング / コンテンツ流通 / トラヒック / モデリング / 性能評価 / 自律分散 / ネットワーク・アーキテクチュア |
Research Abstract |
平成18年度においては次のような研究成果を得た. 1.大規模ネットワーク型アプリケーションへのオーバレイ・ネットワーク技術の応用と性能評価 大規模ネットワーク型アプリケーションにおいては多数のクライアントからのアクセスがサーバへ集中し、サーバの処理の遅滞、トラピック集中による輻輳など、利用者の増大により非線型的に性能が低下し、スケーラビリティの確保が困難になる。これをオーバレイ・ネットワーク技術で解決するための方法論に関する基礎研究を行った.まず実時間性への要求、利用者数、コンテンツ量などで高い基準を必要とするアプリケーションとして、ネットワーク型ゲームを例にとり、アクセスの集中に関する処理負荷とトラピックの実測データを収集し、統計的特徴を抽出した.さらにコンテンツ管理、首尾一貫性・セキュリティの確保、処理の各ピアへの委譲の度合いなど具体的な数々の問題発掘を行い,その解決策を提案し,その性能評価を行った. 2.コンテンツ配信のトラヒック・モデルの提案と性能解析 多人数へのコンテンツ配信においては,エンドユーザのネットワーク環境は多様であり,通信速度のみならず,モバイル/ワイアレスアクセスの普及によりパケット損失率の差も拡大しつつある.通信品質を確保するには再送は必定であるが,局所的な通信環境の劣化に合わせた再送のためにネットワーク全体のトラピック量が爆発的に増大する可能性があり,スケーラブルなネットワーク構成を困難にしている.Forward Error Correction (FEC)はこれを解決する有望な方法論の1つであり,ネットワークにおける送信誤りの時間的空間的変動に応じて耐損失強度を適応的に制御することが期待されている.ネットワークの誤り属性値,FECの耐損失強度とコンテンツを構成する各ブロックの通信品質との関係を求めるために待ち行列モデルでモデル化を行い,性能解析を行った.
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Research Products
(12 results)