2009 Fiscal Year Annual Research Report
大規模分散型コンテンツ検索・配信ネットワークに関する研究
Project/Area Number |
18360181
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高橋 豊 Kyoto University, 情報学研究科, 教授 (00135526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笠原 正治 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (20263139)
増山 博之 京都大学, 情報学研究科, 助教 (60378833)
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Keywords | オーバレイ・ネットワーク / ルーティング / コンテンツ配信 / トラヒック / モデリング / 性能評価 / 自律分散 / ネットワーク・アーキテクチュア |
Research Abstract |
本年度に得られた主な成果は次の通りである。 1.有線・無線ネットワークにおけるビデオ・ストリーミングサービスにおいてバッファ溢れと送信誤りによるパケット送信障害にforward error correction (FEC)を用いた場合の回復性能を評価するために数理モデルを構築し、その性能解析法を開発した。 2.コンテンツ配信におけるボトルネック・ルータでのブロック・ロスを評価する数理モデルを提案し、その性能解析法を示した。モデルではバックグランウンド・トラピックを考慮し、ルータのバッファ・サイズおよび配信ブロックのFEC冗長度がブロックの連続ロス数に及ぼす影響を解析的に評価した。 3.ネットワークにおけるパケット送信遅延などの性能をアクティブ計測する際のモニタリング時間長に関して数理的考察を行った。ランダムネスを除去しながら、トラヒックの本質的変化を速やかに検知するには最適な計測時間長の設定が重要であるが、これを理論的に決定するためのペリオドグラムに基づく方式提案を行った。 4.マルチホップ無線LANにおけるコンテンツ配信においては、送信オーバヘッドを低減するために複数パケットを纏めて送信するバースト転送方式が有望視されている。この方式による帯域使用効率、スループットおよびバッファ内滞留パケット数を評価するために、数理モデルを示し、性能解析を行った。 5.マルチホップ無線LANにおいては各ノードのネットワーク内の物理的配置によりフロー間のスループットが不均衡になる問題がある。これを解決するために、IEEE802.11のMAC層を変更することなく実装が可能なパケットスケジューリング方式を提案し、その性能評価を行った。
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Research Products
(16 results)