2007 Fiscal Year Annual Research Report
生体分子を基盤とした新規ナノ触媒の構築とこれを用いた光水素発生反応
Project/Area Number |
18360386
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
大倉 一郎 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 教授 (90089821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朝倉 則行 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 講師 (40401559)
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Keywords | シトクロム / ヘム / ポルフィリン / 光暦電子移動 / 水素発生 |
Research Abstract |
19年度は研究計画に従い調製したアポ型シトクロムc_3の調製の性質を調べた。シトクロムc_3の4種類のヘム(ヘムI、ヘムII、ヘムIII、ヘムIV)の中からヘムIを選択的に除去したアポ型シトクロムc_3(ΔhemeIシトクロムc_3)に加え、ΔhemeIIシトクロムc_3,ΔhemeIIIシトクロムc_3、ΔhemeIVシトクロムc_3の調製も成功した。 これら4種類のアポ型シトクロムc_3と鉄プロトポルフィリンを用いて、ヘムの再構成を行った。その結果、ヘム1とヘム3に関して、再構成に成功した。また、これらの再構成シトクロムc_3をの性質を調べた。分光学的性質、酸化還元電位、酵素ヒドロゲナーゼとの電子移動において、シトクロムc_3と性質の違いが見られず、再構成できたことがわかった。つまり、ヘムを再構成した場合もヒドロゲナーゼとの水素発生反応において相違がないことがわかった。このことから、亜鉛ポルフィリン型シトクロムc_3を調製した場合においても、ヒドロゲナーゼとの反応に影響がないことが期待された。 さらに、亜鉛ポルフィリンを用いた再構成を行い、亜鉛ポルフィリン型シトクロムc_3の創製を行った。これまでのところ、亜鉛ポリフィリンがアポ型シトクロムc_3に挿入されたことを質量分析から確認できた。
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Research Products
(3 results)