2008 Fiscal Year Annual Research Report
高速複胴船型の最適設計を目的としたSBDシステムの開発
Project/Area Number |
18360422
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
田原 裕介 Osaka Prefecture University, 工学研究科, 准教授 (10264805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝井 辰博 大阪府立大学, 工学研究科, 講師 (80343416)
坪郷 尚 大阪府立大学, 工学研究科, 准教授 (80254431)
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Keywords | 高速船型 / SBDシステム / 並列計算 / 計算流体力学 / 非線形最適化 / 領域分割法 / CAD援用形状変形法 / RANS方程式法 |
Research Abstract |
わが国は世界の船舶建造のリーダーであり,新形式の船舶の開発についても主導的な地位にあるとともに国際的な影響力は大きい.この国際的優位性を維持し今後さらに発展していくためには,次世代の革新的船型の開発,すなわちニューコンセプト船型の開発が極めて重要であるとされており,例えば太平洋を現在の半分の時間で航行できる高速複胴船型は現在最も有望視されているものの一つである.一方,このような高速船型の設計における従来型モデル試験のみに基づく方法の限界を打破する新技術として,シミュレーション・ベースド・デザイン(SBD)システムの開発は必須であるとされている.本研究の目的は,これまでに研究代表者らが構築してきたCFD援用船型最適化手法の個々の要素技術を高速複胴船型の設計に適用できるレベルへ高めるとともに,高速船型設計では重要となる計算構造力学(CSM)などの要素技術の導入や,わが国の造船設計に適合したCADインターフェースを拡充することによってSBD手法と位置づけ得るレベルへと高度化し,わが国の造船工学における世界的優位性を維持・発展させる基礎技術を確立することである. 本年度は第3年度(最終年度)であり,所期の目的どおり以下のタスクを完了した:(1)PCクラスター並列計算環境の増強;(2)多目的・最適化問題の定式化およびデモンストレーション;(3)多目的・最適化問題・デモンストレーション結果の評価;(4)成果ドキュメンテーション・成果発表,以上4項目である.これまでの成果は,多数の国際会議や学術論文誌において発表できるレベルに到達し,本年度からびに3カ年に亘る本研空の所期の目的は十分に達成できたと考える.
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Research Products
(6 results)