2006 Fiscal Year Annual Research Report
原子力安全規制のための知的インフラ確立に関する研究
Project/Area Number |
18360452
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
班目 春樹 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 教授 (80092336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 浩 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (30376503)
古田 一雄 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50199436)
田邉 朋行 (財)電力中央研究所, 社会経済研究所, 主任研究員 (30371206)
長野 浩司 (財)電力中央研究所, 社会経済研究所, 上席研究員 (00371196)
中村 進 (財)電力中央研究所, 社会経済研究所, 研究参事 (30425772)
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Keywords | 原子力安全規制 / 知的インフラ / 制度疲労 / 申告制度 / 機微情報 / 原子力法工学 |
Research Abstract |
わが国における原子力開発利用の歴史およそ半世紀になるが、この間、わが国における原子力規制はその規制構造を殆ど変えることなく今日にいたっている。このため、わが国の原子力規制はいわゆる「制度疲労」に陥っているといっても過言ではない。たとえば、もんじゅ裁判は規制の制度疲労を明確に示したと言われている。このように、現在の原子力規制は合理性・実効性を欠き、信頼醸成を阻害する原子力システムをもたらしている。そこで、原子力規制に関する適切なガバナンスを実現するための俯瞰的研究を行う必要がある。本研究では、特に原子力安全規制に関する知的インフラに関連する論点に焦点をあてて分析、検討、提案を行う。 平成18年度は、知的インフラのあり方の検討、原子力法制に含まれる諸課題の洗い出しを行い、原子力法工学の全体像を明らかにしてきた。各論的課題については、申告制度の現状把握を電気事業者等に対するヒアリングによって実施し、また、原子力に係わる機微情報の取り扱いや原則論を文献調査によって明らかにした。これらの成果は日本原子力学会2007年春の年会、2007年秋の大会にて6件の成果を公表した。(原子力安全規制のための知的インフラ確立に関する研究(1)〜(6)) さらに、3回のワークショップの主催を行った。(第1回原子力法工学ワークショップ「原子力と法規制の諸問題」、2007年1月10日、東京大学大学院工学系研究科原子力国際専攻主催、東京大学公共政策大学院寄附講座SEPP共催;第1回「原子力の安全管理と社会環境」ワークショップ、2007年3月8日、東京大学大学院工学系研究科原子力国際専攻他主催;第2回「原子力の安全管理と社会環境」ワークショップ、2007年9月14日、東京大学大学院工学系研究科原子力国際専攻他主催)これらのワークショップによって、原子力法工学に関連する研究者やステークホルダーとの情報共有・交換が図られ、知的インフラ確立のための具体的な活動となった。
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Research Products
(2 results)