2007 Fiscal Year Annual Research Report
生細胞でのVBC複合体のFLIM-FRETによる可視化
Project/Area Number |
18370051
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
十川 和博 Tohoku University, 大学院・生命科学研究科, 教授 (80175421)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福村 裕史 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50208980)
安元 研一 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 准教授 (90241629)
高崎 親久 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教 (10004491)
|
Keywords | FLIM-FRET / Elongin B / Elongin C / pVHL / コンフォメーション変化 / タンパク間相互作用 |
Research Abstract |
Elongin B-Cerulean, Cerulean-Elongin BとElongin C-Citrine, Citrine-Elongin Cの中でFRETペアを作り,単一培養生細胞で発現しFLIM顕微鏡で両蛍光タンパク質の寿命を計測したところ,一つの組み合わせを除いて,Ceruleanの蛍光寿命短縮とCitrineの蛍光寿命曲線にライズが観察され,ペア間でFRETが起きていることが証明された。pVHL30とElongin CのそれぞれにCeruleanまたはCitrineを接合し同様の実験をしたところ,FRETはほとんど観察されなかった。しかしながら,二つの蛍光タンパク質にさらにElongin Bを共発現したところ,明確なFRETシグナルが観察された。この結果はElongin CまたはpVHLがElongin Bによってコンフォメーション変化を起こすことを示唆している。Elongin Cのコンフォメーション変化を調べる目的で,Elongin Cの両末端にCitrineとCeruleanをつけた蛍光タンパク質を発現し,分子内FRETを計測したところ,強いFRETシグナルが観察された。さらにElongin Bを共発現したところ,このシグナルは弱められた。以上の結果はElongin Bの結合によって,Elongin Cのコンフォメーションが変化すること,そのコンフォメーション変化が,pVHL30のElongin Cへの結合に必要であることを示している。
|
Research Products
(2 results)