2008 Fiscal Year Annual Research Report
新規ホメオティック因子群による性腺刺激ホルモン遺伝子の転写調節機構の解析
Project/Area Number |
18380177
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
加藤 幸雄 Meiji University, 農学部, 教授 (30114177)
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Keywords | 遺伝子 / 発現制御 / 内分泌学 / 生殖 / 細胞・組織 |
Research Abstract |
表記課題を達成するための平成20年度の期間で、下記のような実験を進めた。 1.PROP1およびPRX2の抗体を用いて免疫組織化学を行った。その結果、PROP1は13.5日胎仔下垂体の下垂体原基で、すべての細胞に発現し、PROP1陽性細胞には幹細胞マーカーであるSOX2が常に共存する事を見いだした。PRX2はPROP1に遅れて発現し、下垂体と周辺の間葉細胞に由来する2種の細胞が存在することを見いだした。以上は論文投稿中。 2.PROP1およびPRX2を指標として、下垂体の非ホルモン産生細胞を分類すると濾胞星状と言われてきた細胞には3種類が存在し、さらに未同定の2種の細胞が存在することが判明し、下垂体に新たな知見を与えた(論文作成中)。 3.下垂体転写因子共役するコファクターの解析:3種のLIM-only proteinとSingle-strand binding protein(SSBP2)をクローン化した。前者の細胞特異的な発現とホルモン遺伝子発現制御への関与を初めて明らかにした。SSBP2では、ミトコンドリアにおける局在と相互作用分子であるコファクターCLIM2の存在により核に移行する特異な挙動を発見した。いずれも論文報告済み。 4.PROP1およびPRX2の相互作用分子のクローニングは、全体の20%程度の時間を割いたが、成功しなかった。本因子の酵母での発現は毒性をもたらすと考えられ、現在、部分断片による分析を計画し、準備中である。 以上、実験上の困難さで停滞した部分もあるが、1-3の成果から、新展開が期待できる。
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[Journal Article] Highly related LIM factors, LM01, LM03 and LM04, play different roles in the regulation of pituitary glycopro tein hormone common α subunit gene.2009
Author(s)
Susa T, Ishikawa A, Cai LY, Kato T, Matsumoto K, Kitahara K, Kurokawa R, Ono T, Kato Y
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Journal Title
Bioscience Reports. 55
Pages: doi : 10.1042/BSR20090020
Peer Reviewed
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