2007 Fiscal Year Annual Research Report
ウイルスケモカインホモログを標的としたヒトサイトメガロウイルス感染モデルの開発
Project/Area Number |
18390293
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
野田 敏司 Tokai University, 医学部, 講師 (10297260)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 正宏 鹿児島大学, フロンティアサイエンス研究推進センター, 教授 (30287099)
田中 和生 東海大学, 医学部, 准教授 (50236569)
竹腰 正隆 東海大学, 医学部, 講師 (80221373)
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Keywords | LMP / cell-to-cell spread / CXCR4 / CODEHOP / 内因性ヘルペスウイルス |
Research Abstract |
(1)細胞移入実験におけるLMPの感性性増悪の役割について:マウスの足裏に変異MCMV(RM4503:GFP-positive mutant)を接種2日目に当該肉趾を切除、これをコラゲナーゼ処理にてsingle cell化後、密度勾配遠心法を用いて白血球分画を分離した。同分離細胞をさらにcell sortingし、本サプセットの増悪性における役割をinvivo細胞移入実験によって検討した。ln vitroでは、同サブセットの他細胞群(上皮細胞、血管内皮細胞などの標的細胞)へのcell-to-cell spreadの動態解析および観察を、変異ウイルスを用いて行った。本解析の結果、LMPsがウイルス伝播の一役割を担っていることが示された。MCK-2による本細胞群を介した病原性増悪のメカニズムを強く補完するものである。 (2)MCK-2によるLMP動員におけるCMXR4の機能について:CXCR4遺伝子欠損マウス(CXCR4 KO)におけるLMP動員効率ならびにウイルス病原性の増悪率を分析し、CXCR4のLMP誘導における機能を、同野生型マウスと比較・検討した。結果、同NOマウスと野生株ではLMPsの動員率に大きな差異は認められなかった。MCK-2のLMP動員機序には、構成的に未熟骨髄細胞の動員に関わるとされる本ケモカインレセプターは大きく関与してないことが示唆された。 (3)内因性ヘルペスウイルスの検出・同定:種を超えてサイトメガロウイルスの特異的PCR産物を検出可能なCODEHOP法を用い、MarCMVをはじめとする内因性のヘルペスウイルスの同定を試みるとともに、どの程度の割合で本動物に感染しているかについての詳細な解析を行った。その結果、ヘルペスウイルスの標的臓器において、本法によるウイルス特異的なPCR産物を認めた。感染マーモセットの個体による分類は、事後のヒト感染モデル(再活性化、及び胎盤感染)の候補群の選定に不可欠である。
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[Journal Article] Protection from lethal viral infection by adoptive transfer of CD8 T cells genetically engineered to express viral-specific innate immune receptor2007
Author(s)
Iizuka, K, Nakajima, K, Iizuka, YM, Takase, K, Kato, S, Noda, S, Tanaka, K, Kanagawa, O
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Journal Title
J.Immunol. 179
Pages: 1122-1228
Peer Reviewed
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[Journal Article] One-step generation of recombineering constructs by asymmet ric-end ligation and negative selection2007
Author(s)
Ohtsuka, M, Mizutani, A, Kikuti, YY, Kulski, JK, Sato, M, Kimura, M, Tanaka, M, Inoko, H
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Journal Title
Anal.Biochem 360
Pages: 306-308
Peer Reviewed
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