2007 Fiscal Year Annual Research Report
硝酸イソソルビドの放射線増感剤としてのエビデンスの蓄積
Project/Area Number |
18390332
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
松本 英樹 University of Fukui, 医学部, 准教授 (40142377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩浦 宏樹 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (50235488)
川田 哲也 千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (60234077)
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Keywords | 放射線治療学 / NOラジカル / 放射線増感 / p53 / 硝酸イソソルビド |
Research Abstract |
1.ヒト正常線維芽細胞における硝酸イソソルビドの放射線増感効果:増殖状態にあるヒト線維芽細胞AG1522において硝酸イソソルビド(0.3mM)は放射線(X線)増感効果を示さなかった.非増殖状態(GO期)にある細胞においても僅かな放射線増感効果しか示さなかった(前年度に引き続き検討し、確認した). 2.ヒトがん細胞における硝酸イソソルビドの放射線増感効果:増殖常態にあるヒトがん細胞A-172およびH1299において硝酸イソソルビド(0.3mM)は顕著な放射線(X線)増感効果を示した(前年度に引き続き検討し、確認した). 3.ヒトがん細胞における硝酸イソソルビドの放射線誘発DNA損傷促進効果:増殖常態にあるヒトがん細胞A-172およびH1299において硝酸イソソルビド(0.3mM)処理によりX線照射により誘発されるYH2AXのフォーカス形成が増幅され,硝酸イソソルビドは顕著な放射線誘発DNA損傷促進効果を示した(前年度に引き続き検討し、確認した). 4.ヒトがん細胞における硝酸イソソルビドの放射線誘発アポトーシス促進効果:増殖常態にあるヒトがん細胞A-172およびH1299において硝酸イソソルビド(0.3mM)処理によりX線照射により誘発されるアポトーシス頻度が増幅され,硝酸イソソルビドは顕著な放射線誘発アポトーシス促進効果を示した(前年度に引き続き検討し、確認した).
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