2007 Fiscal Year Annual Research Report
高分化ヒト膵β細胞株を用いたバイオ人工膵臓開発の基礎的研究
Project/Area Number |
18390347
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
小林 直哉 Okayama University, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10325102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山辻 知樹 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (40379730)
田畑 泰彦 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50211371)
桑木 賢也 岡山理科大学, 工学部, 准教授 (80302917)
加藤 順 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (90379743)
近藤 英作 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (30252951)
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Keywords | 糖尿病 / 細胞・組織 / 再生医学 / 移植・再生医療 / バイオテクノロジー |
Research Abstract |
免疫隔離機能を有するバイオ人工膵臓(BAP)の開発を目指した基礎的研究を施行し、以下の成果を得た。 1 ヒト膵β細胞株NAKT-15細胞の機能的培養法の検討 自己組織化ゲルであるピュラマトリックスの上でNAKT-15細胞を培養することで、膵島様形態の形成が促進され、細胞機能が向上した。 2 BAPデバイスの作成 内面が細胞接着性ポリペプチドで加工されたハイデンシティ・ポリエチレン膜で外面がエチレンビニールアルコール膜で構成される埋め込み式バッグ型BAPを作成した。電子顕微鏡検査にて、材質が均一であることを確認した。さらに、ラット膵島が良好にハイデンシティ・ポリエチレン膜上に付着することを形態学的に確認した。 3 BAPデバイスの構成成分として細胞接着の良好な基質の開発 自己組織化ゲルであるピュラマトリックスの上でラット膵島やブタ膵島を培養することで、形態学的にも機能的にも2週間in vitroでの機能が保持された。 4 BAPデバイスの至適埋め込み場所とその生体適合性の検討 ラットの腹部にBAPデバイスを埋め込み、大網でラップすることで良好な新生血管がBAPデバイス周囲に誘導された。当該デバイスの周囲にジェラチンゲル化した塩基性線維芽細胞成長因子で塗布することで、誘導される血管が1.2倍に増加した。 5 in vitroでのBAPデバイスの機能評価 ラット膵島を2,000個BAPデバイスに封入して、in vitroで培養したところ、膵島機能が28日間保持されることが確認された。
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Research Products
(6 results)