2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18390457
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
喜多 知子 独立行政法人理化学研究所, 感覚器官発生研究チーム, 訪問研究員 (20362519)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RAJ Ladher 独立行政法人理化学研究所, 感覚器官発生研究チーム, チームリーダー (70392173)
中川 隆之 京都大学, 医学研究科, 助手 (50335270)
安里 亮 京都大学, 医学研究科, 助手 (70283603)
坂本 達則 京都大学, 医学研究科, 助手(特定病院助手) (60425626)
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Keywords | ニワトリ内耳 / 再生因子 / 蝸牛有毛細胞 / プロテオミクス / ゲノミクス / アミノ配糖体抗生物質 |
Research Abstract |
まず、アミノ配糖体系抗生物質ゲンタマイシン(GM)によるニワトリ内耳の障害モデル作成を行った。既報に従い、in vivoモデルはGM単回投与、in vitroモデルは感覚上皮層の単離培養でのGM連日添加により検討した。その結果、蝸牛および前庭において、有毛細胞の脱落と、その後の再生を確認した(MyosinVIIa、BrdU、DAPI染色)。次に、プロテオミクス・ゲノミクス解析用サンプルの採取時期を特定するのに、フローサイトメトリー(FACSArea、FACSCalibur)を用いて、細胞周期別または細胞種類別(有毛細胞・支持細胞)での分析を検討した。前者はBrdU染色(S期以降)とHoechst33342染色(G_0+G_1期もしくはS+G_2+M期)で、後者はMyosinVIIa、MyosinVI、Tuj1染色(有毛細胞)とProx1、S100染色(支持細胞)とで調べた。その結果、(1)蝸牛組織から単離細胞を得るにはコラゲナーゼ/ディスパーゼ処理が最も有効であること、(2)有毛細胞の障害・再生時には種々の因子がダイナミックに変化する事からサンプル採取時期は短期間ずつ細かく区切る必要があること、(3)Hoechst33342染色により生細胞の回収は可能だが解析必要量を得るには相当量の蝸牛サンプルを準備すべきであること、が判明した。現在、大量サンプルを用いた検討を進めている。さらに、発生段階のニワトリ内耳を解析する事により、有毛細胞再生因子の探索を同時進行で行っている。
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Research Products
(2 results)