2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18390477
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鈴木 茂彦 京都大学, 医学研究科, 教授 (30187728)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇谷 厚志 京都大学, 医学研究科, 助教授 (10292707)
内藤 素子 京都大学, 医学研究科, 助手 (30378723)
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Keywords | ケロイド / 創傷治癒 / 幹細胞 / 組織再生 / 遺伝子 |
Research Abstract |
本年度では、すでに単離に成功している「ケロイド組織幹細胞様細胞=ケロイドsphere(KSP)ならびにKSP由来の接着細胞(KDASF、KF)の培養条件の検討ならびに、これら細胞の性質を調査解析を行った。 (1)KSPの培養条件の検討: KSP培養液ならびに、添加剤(サプリメントA)の種類についての検討行った。基礎培養液としては、DMEM培地、DMEM/F12(1:3)培地、神経幹細胞用基礎培地の3種類、ならびにサイトカインはEGF、bFGF濃度を検討したところ、DMEM/F12(1:3)培地に、EGF20ng、bFGF40ng/mlで添加した際、KSP形成が良好であることがわかった。 (2)KSPのクローニング: メチルセルロース含有培地を用い、1個の単細胞から形成されたKSP単離に成功した。このKSPを構成する細胞は、モノクローナルであり、さらにこのKSPをさらにばらばらに単細胞化し、そからKSPを得る(=モノクローナルなKSPを多数得る)ことを試行中である。 (3)KSPが、実際に幹細胞としての性質を示すか否かを検証する: 長期継代(50回以上)が可能か否か、を検証中である。1〜10日に1回、回収し遠沈後、ピペッテイングして、新しい培地に浮遊させ、播種する。この際、古い培地を半量、新しい培地に混合する。現在5継代まで、継代が可能でうあることを確認している。今後、さらに症例数と、継代数を増やしながら検討を続ける。
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