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2007 Fiscal Year Annual Research Report

分泌シグナルと神経支配依存性の唾液腺分泌関連蛋白質発現の制御機構

Research Project

Project/Area Number 18390492
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

柴 芳樹  Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (90110452)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 廣野 力  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (10199135)
岩佐 佳子  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (70274090)
Keywords歯学 / 唾液分泌 / 分泌蛋白質 / 遺伝子発現 / ホルモン
Research Abstract

唾液腺分泌に関与する蛋白質の自律神経系と分泌刺激による発現制御機構を解明するために,この発現様式と発現制御に関わる因子について以下の実験を行った。
1)神経依存発現を明らかにするために,副交感神経神経切除後の以下の解析を行った。唾液腺の生体外培養は,摘出に伴う変性を抑制できなかった。除神経3日後での唾液腺重量とアミラーゼ量変化は顕著でなかった。除神経後の交感神経作動薬投与で組織重量の増加と新たな糖タンパク質が発現した。アミラーゼ量は交感神経作動薬投与で減少し,mRNA量は増加した。ペルオキシダーゼ量は除神経で減少し,交感神経作動薬投与では増加した。
2)自律神経系による細胞内情報伝達系の変化について調べた。交感神経作動薬慢性投与でAkt並びにmTORとS6K蛋白は減少した。p27も減少し,PCNAは増加した。除神経でS6Kは減少傾向を示したが,他蛋白質には顕著な変化は認められなかった。除神経後の交感神経作動薬投与では,S6Kとp27の減少並びにPCNAの増加が認められた。
3)細胞内情報伝達系阻害剤の投与による唾液腺発現機能の変化について解析した。mTOR阻害剤ラパマイシン投与で除神経による重量減少が顕著に認められた。ペルオキシダーゼ量はラパマイシン投与で減少したが,アミラーゼ量変化は顕著でなかった。交感神経作動薬による変化にラパマイシンは影響しなかった。
4)発現制御への細胞間連絡の関与を解明するために,唾液腺細胞の培養を進めたが,分化腺房細胞変性を抑制できなかった。通常培養細胞系でのスティツクローディング法の開発で数個細胞への色素や薬物の注入を可能にしたが,細胞間連絡を介する発現制御は観察できなかった。
このような結果と昨年度の結果から分泌シグナルと自律神経による唾液腺機能制御にAkt-mTOR-S6Kとp27を介する情報伝達系群が重要な役割を果たしていることを明らかに出来た。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] イソプロテレノール投与によるラット唾液腺分泌タンパク質の変化2007

    • Author(s)
      丸山, 岩佐, 杉田, 広野, 柴
    • Organizer
      49回日本歯科礎医学会学術大会
    • Place of Presentation
      札幌
    • Year and Date
      2007-08-31

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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