2007 Fiscal Year Annual Research Report
ジェンダー分析による働く女性の周経期症候群とその健康支援開発
Project/Area Number |
18390587
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
平田 伸子 Kyushu University, 医学研究院, 教授 (60304846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 裕子 九州大学, 医学研究院, 准教授 (50294989)
豊増 公次 久留米大学, 健康スポーツ科学センター, 教授 (50172218)
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Keywords | 働く女性 / PMS / ストレス / 健康支援 / 周経期症候群 |
Research Abstract |
1.月経障害における症状の実態や対処、生活背景を横断的に調べ、属性、生活要因、主観的健康観ならびに性役割平等意識、月経障害症状との関連を明らかにした。 2.対象238名(回収率59.5%)の内訳は平均年齢37.3歳±10.3、有配偶者44.1%、そのうち結婚歴20年以上の者が32.3%で、仕事や社会活動に対する配偶者の理解が得られていると回答した者は21.9%であった。BMIは、18.5未満が18.5%、25以上が17.2%で、標準タイプは約半数であった。また、介護や看病の必要な家族がいる者が15.1%いた。 3.月経障害に関しては、月経開始前または月経期間中に気分の変化が生じる者が約8割で、月経時の苦痛があると答えた者は56.3%であった。 4.ジェンダー意識を伝統的な性役割意識とジェンダーフリーに分け、群別に月経障害をみた。過去の研究結果と異なり、ジェンダーフリーにあるほど月経障害が強いことが明らかになった。 5.機縁法により被験者を抽出し、同意の得られた30名(自己申告により月経障害のある者)の唾液中クロモグラニンA検査法により生理学的指標に月経時のストレスを調べた。月経不順の者が多く、データ収集に時間を要したため、現在まだ分析中である。月経直前の方が苦痛・ストレスが高いことが明らかになった。 6.働く女性の月経障害を有する者の多さと強さが明らかになったことから、健康支援の一環として職場の理解と支援方法に向けた更なる開発研究が必要である。 7.これらの結果を第28回ICM大会(グラスゴー)において発表した。(2008.6.1-5 ICM(International Confederati on of Midwives) 28th Triennial Congress(Glasgow))
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Research Products
(2 results)