2009 Fiscal Year Annual Research Report
がん看護領域における効果的外部コンサルタント導入プロセスの構造に関する研究
Project/Area Number |
18390590
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
内布 敦子 University of Hyogo, 看護学部, 教授 (20232861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 優子 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (30364045)
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Keywords | がん看護 / コンサルテーション |
Research Abstract |
【目的】本研究は、がん看護をフィールドとして外部コンサルテーションの導入プロセスを明らかにすることを目的としている。今年度は、前年度までの調査結果をもとに作成した、がん看護領域における「外部コンサルテーションモデル」の効果検証を行うことを目的とした。 【方法】CNSやCNが配置されているがん診療連携拠点病院の4病棟を対象に、組織が抱えているがん看護上の問題についてヒアリングを行い、問題の焦点化およびモデルを用いた介入研究を行った。 【結果】研究協力者の概要は、看護管理者1名、看護師長4名、看護師55名、看護職経験平均年数12.4年であった。介入内容は、(1)個別性のある看護計画づくり支援、(2)告知後ケアの質改善支援、(3)看護スタッフのパワーレスネスへの介入、(4)プロセスの明確化による研究支援であった。介入前後には病棟単位の看護の質について評価ツールを用いて測定し、前後比較を行った。また、介入後のアンケート調査では、53名(回収率88%)から得られた。結果、研究班の介入の合致度は「状況をよく表していた」が52.8%(28人)、「状況をまあまあ表していた」が45.3%(24人)であった。介入の有益度は、「非常に役に立った」が75.5%(40人)、「まあまあ役に立った」が22.6%(12人)であった。 【考察】がん看護領域における外部コンサルタントの介入内容は、ケアの質改善のための分析と知識提供および研究支援であった。本研究で作成した「外部コンサルテーションモデル」は分析のプロセスが手順化されているため、組織の抱える問題点の明確化が正確にでき、的確な介入が行えたといえる。
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