2006 Fiscal Year Annual Research Report
EISCATレーダーを主に用いた磁気圏・電離圏・熱圏・中間圏結合の総合的研究
Project/Area Number |
18403010
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
藤井 良一 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (00132712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野澤 悟徳 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (60212130)
小川 泰信 国立極地研究所, 研究教育系, 講師 (00362210)
海老原 祐輔 名古屋大学, 高等研究院・講師 (80342616)
前田 佐和子 京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (00199613)
渡辺 重十 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90271577)
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Keywords | EISCATレーダー / 北極電離圏 / 磁気圏 / 北欧 / 超高層大気 / イオン流出 / トロムソ / ロングイアビン |
Research Abstract |
本研究課題においては、スカンジナヴィア北部とスヴァールバル島に設置されている世界で第一級の欧州非干渉散乱(EISCAT)レーダーシステムを用いて、極冠域からカスプ、オーロラ帯、サブオーロラ帯にまでいたる広い領域において実験観測を行い、太陽風、磁気圏、電離圏、熱圏、中間圏における様々な基本的かつ重要な物理・化学過程の総合的研究を行う。EISCATレーダーを用いた実験を行うためには、観測オペレータを現地に派遣する必要がある。また、通常EISCATレーダー特別実験を中心に、衛星との同時観測や地上光学観測機器との同時観測などのキャンペーン観測が企画される。すなわち、EISCATレーダー特別実験を有益に行うためには、観測オペレータとともに関係する研究者の派遣が必要となる。本申請課題はそのような研究活動を推進し、北極圏における太陽地球系科学の研究をさらに発展させることを目的とする。主な研究対象としては、高電子密度領域の移動現象、ポーラーキャップパッチ、オーロラ微細構造ダイナミクス、イオンアップフロー、イオン加熱・イオン温度の非等方性、3次元電流系と電離圏電気伝導度、電離圏移動性擾乱(TID)、下部熱圏大気ダイナミクス(プラネタリー波、大気潮汐波、下部熱圏鉛直風)、雷放電による極域電離圏加熱、太陽風などが挙げられる。 平成18年度は、EISCATレーダーを中心に用いた、れいめい衛星との同時観測、オーロラ光学同時観測、電離圏加熱装置とHFレーダーとの同時観測による電離圏不規則構造の研究、中間圏温度測定用OH分光計との同時観測、高電子密度領域の移動現象の研究、イオン流出現象の研究、太陽風の研究などを実施した。また、トロムソとロングイアビンにある2つのEISCATレーダーを用いたF領域イオン温度非等方性の研究も実施した。
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Research Products
(6 results)