Research Abstract |
調査研究実施国・地域:中国新疆ウイグル自治区の半砂漠やサバナなど乾燥地帯。 旅行経路:北京より中国に入国、空路ウルムチに移動し、新疆医科大学を拠点として調査を実施。 調査研究結果: 1)調査地では,植生,地形を考慮し土壌などを採集した。期間は平成19年9月1日から4日である。調査には新疆医科大学恵教授,Paride Abliz助教授が同行し,採集地選択の助言,現地案内人と意志の疎通を図った。 2)試料採集後,新疆医科大学の研究室で土壌から,希釈平板法およびエタノール処理法によって病原真菌関連菌,食物汚染菌,マイコトキシン生産菌およびそれらの関連真菌などを分離した。 3)本年度はとくに病原真菌,マイコトキシン生産菌として重要なAspergillus属および関連菌種を中心に分離を実施した。採集した土壌より,A.fumigatus関連菌種,Aspergillusの有性型であるNeosartorya,Emericella属を分離し,千葉大学真菌センターで,分子系統的な検討を実施したところ,A.lentulus,A.viridinutans,A.udagawae,A.fumisynnematus,A.fumigatiaffinisも分離された。これらの薬剤感受性が種によって異なるため臨床上重要である。また,Neosartorya,Emericellaの新種と思われる菌株が分離され,形態および分子系統的な検討を実施している。
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