2007 Fiscal Year Annual Research Report
人の連想機能を内在復号器とし情報を演繹誘発させる符号器:メディアトランスデューサ
Project/Area Number |
18500141
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
相川 清明 Tokyo University of Technology, メディア学部, 教授 (00367202)
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Keywords | メディア / トランスデューサ / 連想 / センサ / ベクトル空間法 / 音声信号処理 / 感性 / 音声対話 |
Research Abstract |
1、感性表現ベクトル空間における音検索は、送信音を選び出す仕組みに相当し、本研究の重要な位置を占める。ベクトル空間法に基づく音検索において、音響特徴から感性表現ベクトルを行列変換により求める方法を提案した。この方法は情報処理学会音声言語情報処理研究会、および、音声ドキュメント処理ワークショップにおいて発表した。 2、ベクトル空間法に基づく相対ベクトルによる音検索は、音響信号処理関係での難関国際会議の1つである音声音響信号処理国際会議(ICASSP2008)に投稿して採録決定された。また、ベクトルの類似度に基づく方法の他に、ユークリッド距離、マハラノビス距離に基づくアルゴリズムを提案した。この方法は日本音響学会春季研究発表会において発表した。 3、連続的に変化する音は物理的な特徴がそのまま知覚されるのではなく、一連の音に対する時系列処理が施されて知覚される。音信号の受信側の精密なモデルを構築するための分析を行い、時間的に知覚精度が変化することを発見した。この成果は日本音響学会の聴覚研究会と秋季、春季両研究発表会において発表を行った。また、アメリカ、フランス両音響学会共催の音響学08(Acoustics'08)に投稿して採録決定された。 4、視聴覚相互作用は人の連想の内部構造を探る上で重要である。音の高さが上昇あるいは下降する音の知覚において、球が上昇あるいは下降する映像が音の高さの変化方向判断を偏らせることを発見した。この結果は日本音響学会春季研究発表会において発表した。 5、映像から季節感情報を抽出し、音検索に組み入れる試みを行い、情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会において発表を行った。 6、ベクトル空間法による言語生成法は、言語表現によるニオイ情報伝達方法に発展させ、情報処理学会ヒューマンコンピュータインタラクション研究会、インタラクション2008において発表した。
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Research Products
(13 results)