2008 Fiscal Year Annual Research Report
人の連想機能を内在復号器とし情報を演繹誘発させる符号器:メディアトランスデューサ
Project/Area Number |
18500141
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
相川 清明 Tokyo University of Technology, メディア学部, 教授 (00367202)
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Keywords | メディア / トランスデューサ / 連想 / センサ / ベクトル空間法 / 音声信号処理 / 感性 / 音声対話 |
Research Abstract |
1、本研究は人の連想機能を内在復号器とし、受信者において送信情報を展開することにより高効率な情報伝達を行うメディアトランスデューサの実現を目的として進められた。最も重要な成果は、内在復号器を具体化し、さらに発展させて、理解キーを導入したモデルを提案できたことである。理解キーとは送信内容を解読するヒントを与えるもので、内容と共に送られる場合、及び、既に送信者と受信者の間で共有されている場合がある。また、理解キーの効果を相互情報量に基づいて分析する手法を提案できた。このモデルは効果音による感性伝達を対象として分析した。その分析に付随して、1つの効果音により複数の要因が連想誘発されることが分かった。また、臨場感を与える収録効果音を複数混合して作成した音により想起情景を明確化できることが分かった。この方法は音声言語シンポジウム、情報処理学会音声言語情報処理研究会、日本音響学会研究発表会において発表した。 2、感性のベクトル表現に基づく効果音検索では、主成分分析による次元圧縮と重回帰分析を用いて音響特徴から感性ベクトルを安定に自動変換生成する方法を考案した。また、音響特徴抽出の高度化のため、楽器特有の高次倍音の音量変化特徴の統計分布を用いて楽曲中から特定の楽器の音を検出する方法を考案した。この方法は情報処理学会音楽音響研究会、日本音響学会研究発表会において発表した。また、音響特徴抽出に基づくコンテンツ検索の評価基盤作成を分担し、情報処理学会論文誌等で採録された。 3、ベクトル空間法を用いたニオイセンサ情報から言語情報への変換においては、ニオイ判定精度を高め、応用物理学会において発表した。
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Research Products
(16 results)