2006 Fiscal Year Annual Research Report
医療従事者におけるテーラーメード型のストレスマネージメントの開発について
Project/Area Number |
18500531
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
豊増 功次 久留米大学, 健康・スポーツ科学センター, 教授 (50172218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 典子 久留米大学, 健康・スポーツ科学センター, 助教授 (10210709)
右田 孝志 久留米大学, 健康・スポーツ科学センター, 助教授 (00239211)
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Keywords | 医療従事者 / ストレスマネージメント / 運動療法 / 職業性ストレス簡易調査票 / サプリメント / 2重盲検法 / ストレスホルモン / 研修医 |
Research Abstract |
1.医療従事者が職場で実践できるストレスマネージメントを開発し、その効果を見る。 先行研究として、25名の地域住民を対象に運動によるストレス軽減を目的とした健康教室を夜間に約3ヶ月間開催した。その結果、最大酸素摂取量の微増やHDLコレステロールの改善が見られた。期間中に行った野外ウオーキングの前後で、気分の変化を表すPOMS短縮版の実施とストレスを表わす唾液アミラーゼを測定した。その結果、気分の好転(ストレス軽減)が見られた。アミラーゼの値は変化がなかった サプリメントによるストレス軽減やリスクマネージメントの効果を2重盲検クロスオーバー法により検討した。対象は、ストレスや生活習慣病のリスクを有す医療従事者52名。サプリメントはDHAクロレラを8週間使用した。その結果、偽薬群(P群)26名と実薬群(D群)26名で8週目のデータを比較すると、職業性ストレス簡易調査票(BJSQ)から求めたストレッサー得点や心身のストレス反応得点とPOMS短縮版の気分得点には差が見られなかった。コルチゾルや唾液中のアミラーゼ値および血清脂質の値はD群の方がP群より低値で、リスクファクターの改善が考えられた。酸化ストレスであるアデイポネクチンの値に差はなかった。今後は層別化による検討を行いたい。 2.医療従事の過重労働者に対するメンタルヘルスケアを確立する。 研修医1年目と2年目を対象に労働時間、生活習慣を含む独自のアンケートと(BJSQ)を用いたストレス調査を採用後3ヶ月目に行い、1年目と2年目の比較により過重労働に影響を及ぼす要因を横断的に検討した。その結果、1年目(n:57)は、2年目(n:46)に比べ12時間以上労働の例や仕事・余暇中の眠気を感じている例が多かった。また心理的な仕事の量的負担は強く、疲労感も大であった。今後は、同一症例で1年後の再調査を行い、縦断的な検討から追加検証したい。
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Research Products
(1 results)