2007 Fiscal Year Annual Research Report
医療従事者におけるテーラーメード型のストレスマネージメントの開発について
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18500531
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
豊増 功次 Kurume University, 健康・スポーツ科学センター, 教授 (50172218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 典子 久留米大学, 健康・スポーツ科学センター, 准教授 (10210709)
右田 孝志 久留米大学, 健康・スポーツ科学センター, 准教授 (00239211)
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Keywords | 医療従事者 / ストレスマネージメント / 運動やゲーム療法 / 職業性ストレス簡易調査票 / サプリメント / ストレスホルモン / 研修医 / 消化管QOL |
Research Abstract |
1.運動を中心としたストレス軽減介入プログラムの職場での有用性を検討する。 ストレス軽減を目的に運動やゲームを用いたフィジカルヒーリング講座を夜間開催し,医療従事者11人が参加した。講座開始時と終了時に質問紙と血液、唾液検査(ストレスホルモンなど)を行い,その効果を前後で比較検討した。その結果,POMSや血液検査の改善が見られ,職場での有用性が示唆された。 2.サプリメントを用いた労働者の心身のヘルスアップ効果について検討する。 平成18年に医療従事者に対し偽薬を用いた2重盲検試験結果から,仕事ストレッサーのうち働きがいの程度は実薬群で向上したが,偽薬群では変化が見られなかった。 3.医療従事者の過重労働に対するメンタルヘルスケアを確立する。 仕事ストレスの経年変化に性差の影響がないか否かを明らかにする目的で研修医76名を対象に職業性ストレス簡易調査票(以下BJSQ)を用いて縦断的検討を行った。その結果,仕事ストレッサーや心身ストレス反応の軽減には男女で,違いが見られた。「上司支援度」は男性のみで有意に低下,「満足度」は女性のみで向上した。また「時間外労働」や「ストレス解消法」の変化にも男女で差が見られ,性差に応じたストレス対策を講じることが必要と考えられた。 4.中高年医療従事者に対するメンタルヘルスケアを確立する。 先行研究として,仕事ストレスによる健康障害の影響を明らかにする目的で2007年度採用の新人看護師106名を対象にBJSQと胸やけ、下痢、便秘などの消化管領域の不調の程度を定量化できる(GSRS得点)消化管QOLを用いて検討した。その結果,BJSQから求めた心身のストレス反応は70.8±13.8点,消化管QOLは10.0±3.5点であった。更にストレス反応と消化管QOLとは正相関が見られ,仕事ストレスによる健康障害が明らかになった。
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Research Products
(2 results)