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2006 Fiscal Year Annual Research Report

障害者にとって有効で利用できるe-ラーニング教育支援システムの開発

Research Project

Project/Area Number 18500722
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionMiyazaki Municipal University

Principal Investigator

辻 利則  宮崎公立大学, 人文学部, 助教授 (00254657)

Keywordse-learning / 障害者 / 教育 / 特別支援学校 / CMS / LMS
Research Abstract

本年度は、ICT活用に関する宮崎県内の養護学校の教員、生徒そして社会人へのアンケートを実施し、障害者が学習できるシステムの構築を行った。以下にその概要を示す。
1.養護学校におけるICT活用の現状
アンケート調査は、2006年11月に宮崎県内の養護学校15校の教員、生徒(有効回答数10校、教員80名、生徒54名)、また社会人の障害者50名に対して行った。その結果、パソコンがあまり身近な存在でないが、パソコン・インターネットを利用すれば「将来の職業や意思表示の機器」として様々な利用法があることを認識し、役に立つと考えていた。養護学校の教員向けに生徒のパソコンによる学習の際の課題や問題点を聞くと、一人ひとりの障害に合わせた環境が整っていないことが示されると同時に基本的なハード面の情報環境についても整備されていないことが分かった。一人ひとりの障害が違うために一斉授業が難しいことや決められた時間内に指導できないなど個別指導が必要であることがわかった。障害のある社会人へのアンケートで、仕事でパソコン・インターネットを利用する割合は8割を超え、在宅での仕事を考えると障害者にとっては、パソコン・インターネットの理解が必要不可欠なものであることがわかった。
2.e-ラーニング教材システムの概要
重度の障害者を対象としてシステムを開発することにし、システムはLMSとしてMoodle、CMSとしてXOOPSを用いた。コンテンツ作成にはPukiwiki(wema機能付)、またストリーミング映像管理にはX_movieのモジュールを用いている。本e-ラーニング教材システムの特徴は、wema機能で付箋を画面上に貼れるものを採用し、ノートテイクのできない障害者が画面上にメモができるようにした。また、各単元には掲示板を配置し、同じ学習者が単元ごとに質問や会話ができる。ストリーミング映像は全て字幕付とし、操作は全てマウスのみで可能とした。さらに、マウスを使用できない障害者の入力支援としてトラックパッドの改良、指でクリック操作を行うタッチセンサの開発を行った。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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