2008 Fiscal Year Annual Research Report
障害者にとって有効で利用できるe-ラーニング教育支援システムの開発
Project/Area Number |
18500722
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Research Institution | Miyazaki Municipal University |
Principal Investigator |
辻 利則 Miyazaki Municipal University, 人文学部, 教授 (00254657)
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Keywords | e-ラーニング / 障害者 / 教育方法 / 在宅ワーク |
Research Abstract |
本年度は、これまで構築してきたシステムを用いて一般に公開できるようにするため、作成したe-1earningのコンテンツの完成度を高め、障害者の方に必要な情報を発信できるコミュニティサイトの構築を目指した。その際に必要とするコンテンツを調査するため、宮崎県内の企業に対し、重度の障がい者の雇用条件や在宅就労の可否についてアンケートを実施したが、本年度後半の景気の悪いこともあり、あまり積極的でないことがわかった。また、どういった業務が可能であるかがわからないという意見も多く、障がい者の持つ能力を公開できるサイトの構築が必要であることが分かった。 また、本年度は新たに発声障害のある学生の発声をサポートする周波数変調による代用音声機器の開発に着手した。本年度は主に調査研究を行い、肉導によるNAMマイクについて先進地の研究機関を調査した。NAMマイクを用いた代用音声機器の開発は、現在のところ「つぶやき」程度で発声が可能であることがわかったが、リアルタイムでの変換が現在のところはできていない。 本研究で対象としている学生について分析し、母音の発生はできないが、子音の発生音を聞ぐことができることがわかった。そこで、現在、母音については口形で認識し、子音を音波の解析により認識することを考え、現在、画像と音声のデータを収集している。来年度はそれらを解析し、代用音声の発声を目指す。
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