2009 Fiscal Year Annual Research Report
障害者にとって有効で利用できるe-ラーニング教育支援システムの開発
Project/Area Number |
18500722
|
Research Institution | Miyazaki Municipal University |
Principal Investigator |
辻 利則 Miyazaki Municipal University, 人文学部, 教授 (00254657)
|
Keywords | e-ラーニング / 障害者 / 教育方法 / 在宅ワーク |
Research Abstract |
平成21年度は、これまでに構築したシステムを用いて実際に運用を開始した。まずテレビ会議システムによる重度障害者向け学習支援システムを用いて入院している筋ジストロフィーの被験者に対し、テレビ会議システムを用いて学習支援を行った。ビデオオンデマンド型による動画配信による学習環境も構築し検討したが、被験者にとってはテレビ会議を用いたライブ型が理解しやすく、講師とのコミュニケーションが必要と判断したためである。新型インフルエンザの流行に伴い様々な教育現場に影響を与えたが、ICTを活用した学習支援ではその影響を全く受けることなく実施でき、学習した被験者は平成22年4月に開催されるITパスポート試験を受験するまでになっている。音声配信を目的としたポッドキャスティングではサーバを構築し、宮崎市の広報紙を音声で配信できるようにした。視覚障害者向けの学習コンテンツの充実が今後必要である。 また、平成21年度は発声の障害を持つ学生がテレビ会議システムを受講できることを目的に口形を認識するシステムの開発を行った。被験者の口形の母音については、唇の形を画像分析により認識し、その形を微分・積分法により認識できた。ただし、子音については口形だけでは難しく微小な発声音など他の信号を考慮する必要がある。 学習サポートサイトの公開については、障害者が情報を発信でき、共有できる学習サポートの総合サイトとしてSNSを構築した。テレビ会議等を用いた学習支援で利用し、それぞれが学習を通して交流できた。
|
Research Products
(1 results)