2006 Fiscal Year Annual Research Report
高校情報科教育向け簡易eラーニングシステムの分散サーバ方式の研究
Project/Area Number |
18500724
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
神村 伸一 東北文化学園大学, 科学技術学部, 講師 (90258799)
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Keywords | 教育工学 / eラーニング / 情報教育 / 分散システム |
Research Abstract |
1.研究の概要 既存の高校向け情報科教育ポータルサイトは簡易eラーニング機能を持つが,1台のサーバで問題蓄積,問題配信,自動採点と学習履歴を保持する方式のため(1)ネットワークに生徒の認証データや学習履歴データが流れる,(2)サーバに学習履歴が蓄積されるので不正アクセス等で流出する危険がある,(3)クライアント数に比例してサーバの負荷が大きくなる,等の問題点がある。そこで本年度は上記(1)と(2)のセキュリティ面及び(3)のサーバの負荷分散を改善するため,学習確認機能の分散サーバ方式の研究開発を行った。 2.研究成果 (1)学習確認機能の分散サーバ方式を開発 インターネットに接続したサーバ1台(センターサーバ)で実現していた学習確認機能は,同機能を持つサーバ(ローカルサーバ)を複数台設置して,負荷分散を図ることにした。生徒用クライアントPCから利用する場合,インターネットに接続したセンターサーバ側ではなく,校内LANに接続したローカルサーバ側の学習確認機能を利用するので,センターサーバ側の負荷の大幅な軽減が期待できる。一方,生徒の学習履歴はローカルサーバ側に随時蓄積され,認証データも校内LANだけに流れるので,セキュリティ面の改善も期待できる。問題及び解答データベース(DB)をセンターサーバ側で一元的に管理するため,ローカルサーバ側との問題DBミラーリング機構を開発した。ローカルサーバ側はセンターサーバ側から問題DBの更新通知(メール)を受け取り,センターサーバへアクセスして問題DBを更新する。 (2)分散システムのパッケージ化を検討 分散システムを校内LANへ容易に設置が可能なパッケージ方法を検討した。Linux以外のWindowsやMacOSX等も視野に入れ,ローカルサーバ側のシステム全体を見直して軽量化を図ると,設置時の複雑さを軽減できることが判明した。
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