2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本語学習者のための「デジタル文法辞典」の開発-動的イメージで示す文法の「コア」
Project/Area Number |
18520400
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菊地 康人 東京大学, 留学センター, 教授 (40153069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 真理子 東京大学, 留学センター, 准教授 (30334254)
前原 かおる 東京大学, 留学センター, 講師 (10345267)
大関 浩美 東京大学, 留学センター, 特任講師 (50401584)
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Keywords | 日本語教育 / デジタル文法辞典 / 文法項目のコア / 動的イメージの視覚情報 |
Research Abstract |
本プロジェクトは、日本語学習者が必要な文法知識をコンパクトに理解できるように、各文法項目の「コア」を動的イメージで解説して示す「デジタル文法辞典」を開発し、PC上のデジタル教材としてweb上またはCD-ROMで提示しようとするものである。 研究代表者・分担者らは、別途、「eラーニングによる留学生の日本語学習支援」プロジェクト(このプロジェクトは科学研究費によるものではなく、所属機関の時限的予算および外部資金によるもの。以下、「関連プロジェクト」と呼ぶ)の開発にも従事しており、本プロジェクトは、これと一体をなすものである。 18年度は、(1)関連プロジェクトも含めたシステムの全体構想の企画・設計、(2)本プロジェクト「デジタル文法辞典」構築のためのデータベースの設計、(3)「デジタル文法辞典」の項目素案の作成、(4)「デジタル文法辞典」の基礎となる幾つかの文法項目についての分析、(5)本プロジェクトに隣接する「動詞の活用」に関する学習システムの開発、(6)関連プロジェクトも含めた学習内容のコンテンツ化への着手、(7)開発・配信のための機器・環境の整備、(8)情報収集、などに努めた。 準備段階に相当するこれらの作業に思いがけず時間を要したため、当初予定していた、18年度中の一部試用版の作成までには至らなかったが、上記のような必要な準備・整備はいずれも順調に整い、いよいよ内容面に着手する態勢が整ったところである。 なお、本プロジェクトは、上述のようにPC上での「辞典」の公開が究極的な目標ではあるが、その基礎となる(4)に関して、一部、研究成果を、11に示すとおり発表した。
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