2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本語学習者のための「デジタル文法辞典」の開発-動的イメージで示す文法の「コア」
Project/Area Number |
18520400
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菊地 康人 The University of Tokyo, 留学生センター, 教授 (40153069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 真理子 東京大学, 留学生センター, 准教授 (30334254)
前原 かおる 東京大学, 留学生センター, 講師 (10345267)
大関 浩美 東京大学, 留学生センター, 特任講師 (50401584)
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Keywords | 日本語教育 / デジタル文法辞典 / 文法項目のコア / 動的イメージの視覚情報 |
Research Abstract |
20年度までに、本研究と一体をなす「eラーニングによる留学生の日本語学習支援」プロジェクト(科研費によるものではなく、所属機関の時限的予算と外部資金によるもの)は、その各領域のコンテンツの作成が7〜8分通り進行し、本研究も、これを見きわめつつ、項目と解説方針確定を進めるとともに、コンテンツ作成を進めた。主な実績を下記に示す。 1)「デジタル文法辞典」の項目の選定・確定を進めた。作業にあたっては、学習者のコミュニケーション上の重要性を重視するとともに、各種の初級教科書、日本語教育用の文法解説書、日本語学の成果などを参照した。 2)「デジタル文法辞典」の幾つかの文法項目について、20年度に引き続き、学習者の困難点とその原因の分肝を進め、それを解決する望ましい提示法を検討した具体的には「てある」「ておく」などの補助動詞群、「のに」「ても」などの接続助詞群、「んです]等。この一部については、11に示す研究論文として発表した。 3)これらとは若干異質であるが、学習者にとっては同じく文法の難所である「動詞の活用」のシステムについて、eラーニンダ教材の特質を生かした視覚的でインタラクティブな教材を開発、これを日本語教育学会で公開して好評を得た。これによって、当初計画よりも、デジタルによる文法学習の新たな広がりが碓保された点で大きな成果があった。 なお、目標として申請書に記した「デジタル文法辞典」の「試用版」の作成は、予定よりも遅れている。
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