2007 Fiscal Year Annual Research Report
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18520522
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| Research Institution | Osaka Sangyo University |
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Principal Investigator |
桂川 光正 Osaka Sangyo University, 人間環境学部, 教授 (30177422)
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| Keywords | 帝国 / 阿片 / 麻薬 / 満洲 / 関東州 |
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| Research Abstract |
関東州・満鉄附属地における阿片制度の実態を解明するという、本年度研究計画の第一は、その成果の一部を、「関東州阿片制度の制定と中国商人」と題する論文(『史林』91巻2号)として公表した。本論文では、領有直後の関東州での阿片制度設立過程について検討し、それを通じて、租借地を含む中国全土に張り巡らされていた在来の経済的・人的・社会的ネットワークを関東州から切り離し、それを台湾と繋げることで、日本を頂点とするネットワークを新たに作り上げるのが、当時の関東州統治の基本方策であったことを明らかにした。また、そうしたネットワーク構築が、この時点での日本の帝国形成の基本戦略であったことを示唆した。阿片麻薬の問題を、このように、帝国の形成・統治の問題の中に位置付けた。
20世紀前半期の英米両国における阿片麻薬に関わる政策の捉え直しという、本年度研究計画の第二は、まず、英米両国における当該研究の最新成果である研究書を購入し、その読破に務めた。一方で、8月にイギリス国立公文書館に赴いて、FO228シリーズ、同371シリーズの文書を中心に、500枚程度の文書を電子データとして持ち帰り、現在、その整理をほぼ終え、解読に務めつつある。
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Research Products
(1 results)
