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2006 Fiscal Year Annual Research Report

人間関係の今日的様相とその意味:資源としての「社会的絆」を基幹概念として

Research Project

Project/Area Number 18530497
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

高木 修  関西大学, 社会学部, 教授 (30067649)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 遠藤 由美  関西大学, 社会学部, 教授 (80213601)
廣瀬 幹好  関西大学, 商学部, 教授 (30156715)
柴内 康文  同志社大学, 社会学部, 助教授 (60319457)
内田 由紀子  甲子園大学, 人文学部, 講師 (60411831)
Keywords人間関係 / 交友関係の広さ / well-being / 人生満足 / 絆 / 関係性満足
Research Abstract

「人間関係の今日的様相とその意味:資源としての「社会的絆」を基幹概念として」研究の初年度である今年度は、主として2つの問題に焦点をあてて研究を遂行した.1つは、どのような人間関係のあり方が、人々のwell-being向上に資する資源となるのかという問題である.地域性を考慮した質問紙調査の結果、人間関係に対して安全感を持っているか否かを測定する成人愛着型によって、交友関係の広さや親密度が大きく異なること、愛着パターンが安全型の者は、ケータイのアドレス登録件数などが表す交友関係範囲が広く、交友グループの中で中心的メンバーの位置を占め、友人や身内、バイト先などで人間関係をより心地よいと感じ、人生満足度が高い傾向があった.しかし、同じ安全型であっても、新奇な人間関係に対して開かれている人たちに比べ、自分の周囲の既存の人間関係の中に留まるタイプの人たちにおいては、「自分はよい人間関係をもっている」と自覚していることが人生満足により強く影響し、交友関係の広さは人生満足には影響しなかった.つまり、比較的狭い範囲の人間関係を心地いいものにすることと、人生満足が結びついていた.人間関係に対する個々人の志向性によって、どのような人間関係がwell-beingに資するかは異なっていることが示唆された.
もう1点は、ある人との間に絆があるととらえる時に、それにはどのような成分が関わっているかを検討した.大学生を対象として、特に親子関係に注目した絆概念調査を実施したところ、「絆の心理的効用」,「絆の先行要因」,「絆の否定的・不安定性」,そして「絆の自然発生性」の4因子がみいだされ、それぞれ大学生における両親(父親・母親別個)との関係性満足度を規定することが判明した.
来年度は、調査対象を拡大し、一般化することを目指すものとする.

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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