2007 Fiscal Year Annual Research Report
レーザーによる高時間分解能RPCの開発とその医用への応用
Project/Area Number |
18540286
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
星 善元 Tohoku Gakuin University, 工学部, 教授 (80146117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根市 一志 東北学院大学, 経済学部, 教授 (90296012)
山口 晃 東北大学, 理学部, 教授 (60004470)
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Keywords | RPC / Laser / PET / Streamer / Avalanche |
Research Abstract |
高時聞分解能を持つ高抵抗電極板型チェンバー(RPC)の多層構造即Cを3gap(ガラス1mm,2mm,間隔0.36mm)の2種類,5gap(ガラス1mm,間隔0.36mm)の1種類の計3種類を製作し,実験を行った。計測用ガスをAvalanche modeでAr(50)+C_4H_<10>(8)+C_2H_2F_4(87)+SF_6(5),Streamer modeではC_4H_<10>(8)+C_2H_2F_4(87)+SF_6(5)の混合ガスを使用して各々のモードでの時間分解能の測定を行った。3gapのガラス1mmではStreamer,Avalanche modeでそれぞれσ=0.92,0.48nsec,ガラス2mmではσ=1.0,0.71nsecの時間分解能が得られた.また5gapでは1.14,0.76nsecが得られた。これらの実験より(1)Streamer modeでの時間分解能はStreamer生成のパルスの揺らぎが大きいことよりAvalanche modeより低い値が得られ,(2)また時間分解能は電極間で荷電粒子により生成された電離クラスターの場所による時間のジッターにより決定され,このジッターは電極間隔が狭くなれば小さくなることが分かった。(3)さらにRPCの時間分解能は電極間を一定とすると電極間に挿入した高抵抗板(ガラス)の厚さにも比例することが分かった。さらに3gap RPCで時間分解能として0.48nsecが得られた.この値はRPCの値としては評価される結果であり,これらの知見から高時間分解能が要求されるPETへの応用が期待できる。
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Research Products
(3 results)