2007 Fiscal Year Annual Research Report
核融合プラズマ中の高Z不純物に関する電荷変換断面積測定とデータサーバ構築
Project/Area Number |
18540492
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今井 誠 Kyoto University, 工学研究科, 助教 (60263117)
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Keywords | 原子分子データ / プラズマ計測 / 電子捕獲 |
Research Abstract |
衝突エネルギー5〜10keVでのタングステン1価正イオンの、各種分子ガス(N2, CH4, C2H6, CO)に対する電荷変換(1電子捕獲)全断面積を絶対値測定した。18年度中の測定データとあわせ、各種希ガス(He, Ne, Ar, Kr)ならびに分子ガス(H2, D2, N2, CH4, C2H6, CO)に対する電荷変換全断面積が得られたこととなる。また、国際熱核融合実験炉の第一壁構成材に決定しているベリリウム元素につき、衝突エネルギー15〜20keVでのベリリウム2価正イオンの、COガスに対する電荷変換(1および2電子捕獲)全断面積を絶対値測定し、平成20年3月に論文投稿した。電荷変換断面積データ公開サーバ構築に関しては、平成18年9月より公開開始したデータベースの仕様を一部見直し、原子衝突実験研究者の視点から収録データにコメントを加えるよう変更を施した。このデータベース上に2006年に学術雑誌に発表された電荷変換断面積の実験測定値の衝突系,エネルギー,断面積と測定誤差および実験手法を、論文書誌情報(題名,掲載誌,巻号頁,著者,著者所属)ならびにコメントと共に収録し、平成18年中に収録した2004,2005両年に発表された実験測定値とあわせ、486衝突系に関する1766レコードに及ぶ電荷変換断面積を公開中である。タングステンイオンに関する実験結果と電荷変換断面積サーバにつき、平成19年7月にドイツ・フライブルクにて開催された第25回光・電子・原子衝突国際会議ならびに11月に韓国・大田にて開催されたコアユニバーシティワークショップにて発表を行った。会議にて、国際原子力機関(IAEA)からの出席者と協議し、本データベースを平成20年にIAEAのGenie統合インターネットサーチエンジンシステムに組み込むことで合意した。
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