2006 Fiscal Year Annual Research Report
微動観測による地盤Vs構成の推定と模擬アレー微動法による検証
Project/Area Number |
18560556
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
渡慶次 ファン・カルロス 秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教 (10336448)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
カルキー マダン B. 秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (90315630)
クアドラ カルロス 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (30302194)
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Keywords | 地盤工学 / 地震 / モデル化 / アルゴリズム / 自然災害 / 逆解析 / レイリー波分散曲線 |
Research Abstract |
本研究は、数値シミュレーションによる模擬アレー微動から得られるレイリー波分散特性を利用して、成層地盤構成の推定精度とその限度を検証することを目的としている。 このため、第1部として、(1)地盤構成のモデル化を行い、(2)波動論による模擬常時微動(7点局の三角アレイ形)を計算すること、(3)これらの模擬常時微動の鉛直成分から「f-kスペクトル法」による(f:周波数、k:波数)表面波のレイリー波分模擬散特性を求め、(4)その地盤構成を用い、レイリー波理論分散特性を求め、(5)これら[(3)と(4)]の比較し、違いの検討を行うこと、(6)または実際のアレー微動観測の上下成分からレイリー波観測分散特性を求め、(7)両者のレイリー波分散特性[(3)と(6)]を比較し、検証すること、(8)模擬アレー微動の水平成分(H)と鉛直成分(V)のH/V振幅比の卓越周波数を求め、(9)レイリー波分散特性と比較し、後者の限度を検討中である。 または第2部として、得られたレイリー波分散特性[(3)と(6)]から(10)本研究には提案したランダム法による逆解析を行い、(11)地盤構成(S波速度Vsと層厚)を推定し、(12)元の地盤構成のモデル化[(1)]と比較し、(13)成層地盤構成の推定精度の考察を検討中である。 去年度には、秋田県内のKik-net地震観測所の11ヵ所でアレー微動観測を行った。今年度には計画したものについて、秋田県内又は他県Kik-netの地震観測所の25ヵ所でアレー微動観測を行い、推定精度とその限度を検討し、考察し、まとめを行う予定である。
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Research Products
(2 results)