2009 Fiscal Year Annual Research Report
廃棄物を用いたコンクリート用骨材の製造・開発及び用途の拡大
Project/Area Number |
18560570
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Research Institution | Kisarazu National College of Technology |
Principal Investigator |
椎葉 大和 Fukuoka University, 工学部, 教授 (30103782)
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Keywords | 耐震・耐久性 / 再生骨材M / 低強度コンクリート / 繰返し載荷 / 静的載荷 / 曲げ耐力 / ポリマーセメントモルタル / 補強工法 |
Research Abstract |
本年度は基本的にRC造の梁や柱の供試体を用いた実験を対象としており,再生コンクリートを用いたRC構造物の適用を検討するために,RC梁の構造性能に関する実験を行った。それと同時に,既存の低強度コンクリート及び劣化コンクリート造をイメージして,RC柱や梁の耐震性や耐久性の向上に関する予備的実験を行った。 1)再生骨材M使用の再生コンクリート製のRC梁の静的及び動的(繰返し)載荷試験を行って構造性能を検討した。その結果,再生骨材の品質は圧縮にしては影響は少ないが,曲げ及び引張強度では差が生じている。しかし,高品質の再生骨材Mは砕石の場合と同等の曲げ耐力を有しいる。また,曲げ試験時のひび割れ性状は,静的及び繰返し載荷ともに砕石の場合と大きな違いは認められない。 2)既存の付着劣化や曲げ耐力不足を示す低強度のRC柱に対する高強度治具の使用により,せん断耐力や靭性の向上(水平耐力は通常の供試体の1.4倍)に効果があることが認められる。さらに,RC梁の曲げ試験結果を通して,補強筋をポリマーセメントモルタルで覆うことによって,無補強供試体に比べて最大耐力が約1.6倍に達している。これらの予備実験より,今後はRC造の補強工法の開発も一層重要だと考えられる。
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