2006 Fiscal Year Annual Research Report
高等植物の細胞質分裂装置フラグモプラストの遠心的発達機構の解析
Project/Area Number |
18570051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
安原 裕紀 関西大学, 工学部, 専任講師 (80257906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅田 哲弘 大阪大学, 理学研究科, 助手 (90263201)
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Keywords | フラグモプラスト / 細胞板形成 / カロース合成 |
Research Abstract |
1)GFP融合タンパク質の発現による局在の検討 タバコBY-2細胞における細胞板のカロース合成酵素候補CAL12のcDNAを、Gatewayシステムを用いて35Sプロモーターによる強制発現型のプラスミドpMDC43あるいは、pMDC43を改変して作成した誘導発現型プロモーターを持つpMDC743のGFP配列の後ろにインフレームで導入し、コンストラクトを作成した。得られたコンストラクトを、アグロバクテリウムを介してタバコ培養細胞BY-2の野生型株に導入し、現在、GFP-CAL12発現株の取得中である。 2)RNAiによる発現抑制を用いたカロース合成酵素の機能阻害実験 CAL12に特異的なdsRNAの転写誘導によるRNAiを介したCAL12の発現抑制を試みる。CAL12 cDNA上の1331-1782bp(451bp)をターゲット領域として選定し、このターゲット領域の上流約478bpを含む929bpのcDNA断片を逆方向に、ターゲット領域の上流側につなぎ、このDNA断片をpMDC7の誘導発現プロモーターの下流に導入した。このコンストラクトを、アグロバクテリウムを介してBY-2の野生型株に導入し、得られた約30クローンの形質転換体について、エストラジオール処理により細胞板形成の異常が認められるかを、アニリンブルー染色により検討したが、いずれの株においても異常は認められなかった。作成したコンストラクトではCAL12の発現抑制が期待通り誘導できない可能性を考え、現在、新たにいくつかの異なる領域をターゲットとするRNAi誘導コンストラクトの作成を行っている。
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