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2007 Fiscal Year Annual Research Report

クロマグロの養殖技術確立の基盤となる免疫機能の基礎的解析

Research Project

Project/Area Number 18580199
Research InstitutionNational Fisheries University

Principal Investigator

稲川 裕之  National Fisheries University, 生物生産学科, 准教授 (30399662)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 幸則  独立行政法人水産大学校, 生物生産学科, 教授 (70399658)
近藤 昌和  独立行政法人水産大学校, 生物生産学科, 講師 (70399666)
澤田 好史  近畿大学, 水産研究所, 准教授 (80319764)
河内 千恵  徳島文理大学, 健康科学研究所, 特別研究員 (00274142)
Keywordsクロマグロ / 免疫 / 養殖 / 腫瘍壊死因子 / TNF
Research Abstract

昨年度確立した白血球単離技術を用いて、クロマグロの末梢血から、チャンバースライドを用いて接着性細胞を単離した。この細胞にザイモザンを細胞あたり10個添加し、2時間貪食させた。貪食後にギムザ染色を行い、封入し、顕微鏡下でザイモザンを貪食した単球を測定した。その結果、マグロの単球は未刺激で25%, LPS(1μg,50μg/ml)でそれぞれ、35%, 40%の貪食率を示した。一方、対照区としてマダイの貪食能を調べたところ、それぞれ、33%, 48%, 55%とクロマグロよりも有意に高い貪食能を示した。次いで、クロマグロ末梢血白血球の一酸化窒素(NO)産生能を評価した。その結果、LPS刺激、未刺激後24-72時間の培養上清中にNO活性は認められなかった。一方、マダイの末梢血白血球を用いたところ、クロマグロと同様に、NO産生は認められなかった。なお、マダイ頭腎白血球を用いた予備検討では刺激72時間後にNO産生の有意な誘導が認められている。さらに、クロマグロ血清のリゾチーム活性をミクロコッカス溶菌能で測定したところ、クロマグロはマダイ血清に比へて、6倍程度の強い活性を示すことが明らかとなった。以上のことから、クロマグロはマダイとは異なる自然免疫応答能を有する事を見出した。
昨年度遺伝子クローニングに成功した二種類の腫瘍壊死因子(TNF)の各組織での遺伝子発現量をリアルタイムPCRで定量法を用いて行った。その結果、一つのTNFは鰓、肝臓、血液、腸、頭腎、脾臓、心臓、卵巣でほぼ発現量が一定であり、もう一つのTNFは血液、次に脾臓で高い発現量を示したことから、二つのTNFが異なる機能を有する可能性が示唆された。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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