2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18580306
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
廣田 好和 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (10134511)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯部 尚 独立法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 動物衛生研究所・動物疾病対策センター, 室長 (60355170)
林谷 秀樹 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 准教授 (30180988)
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Keywords | 食の安全性 / 免疫修飾物質 / 免疫抑制 / 内毒素ショック / 耐性菌対策 / 敗血症 / 資源再利用 / 環境負荷軽減 |
Research Abstract |
有用資源の再利用による循環型/環境保全型社会の構築が強く求められている昨今、「食」の安全性と環境汚染を考慮に入れた21世紀型の家畜家禽生産管理技術の開発という観点から、我々は世界に先駆けて見出したサトウキビのバガス等の廃材からの抽出物(SCE)に免疫賦活やヒナの成長促進や免疫抑制改善作用を有する成分(ポリフェノール含有)の特性について検討した。また、合成型免疫修飾物質であるカブトムシディフェンシン由来改変ペプチドや焼酎製造時に排出される大麦発酵エキス(IP-PA1)等の生物学的特性や有用性を種々の動物モデルにおいて解析した。その結果、1)SCEは免疫抑制剤誘発ブルサ依存免疫系の抑制を機能的にも、形態的にも回復させること、2)デキストラン誘発大腸炎の病変形成を抑制すること、3)IP-PAはマクロファージ系細胞株に対する種々の抗がん剤(ドキソルビシンやシスプラチン等)の細胞毒性を軽減するとともに、SCEはシスプラチンが誘発する腎毒性、特に尿細管毒性の軽減作用を有すること等を明らかにした。また、上記のSCEを強制換羽鶏に投与し、その免疫学的及び内分泌学的機能の推移、病理組織学的安全性や採卵率や卵質等の生産指標等を解析することにより、免疫や換羽に関わる飼料素材としての有用性を明らかにした。
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