2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba Institute of Science |
Principal Investigator |
三浦 剛 千葉科学大学, 薬学部, 講師 (40297023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 信行 千葉科学大学, 薬学部, 教授 (20278906)
村上 泰興 千葉科学大学, 薬学部, 教授 (20009179)
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Keywords | フルオラス / 不斉 / 触媒 / リサイクル / 環境調和 / シクロプロパン |
Research Abstract |
資源を海外からの輸入に依存している日本では,資源のリサイクル使用が盛んに叫ばれている。そんな中,化学の分野においても,環境を汚さずにより安全かつ環境に優しい方法論の開発が待ち望まれている。低毒性で環境汚染しない溶媒を繰り返してリサイクル使用したり,触媒や反応試薬を回収再利用することは環境調和型化学である。パーフルオロヘキサン(n-C_6F_<14>)をはじめとするフルオラス(親パーフルオロカーボン性の)系の溶媒は,低毒性で開発当初は酸素の溶解度が高いことから,人工血液の候補として検討されたほど安全性の高い低沸点溶媒である。これらのフルオラス系溶媒の更に大きな特徴として,有機溶媒とも水とも混ざらずに3層を形成し,フッ素含量の高い有機化合物を選択的に抽出できるといった性質を有している。従って,通常の有機化合物や水溶性化合物から,分配抽出操作を行うだけでフッ素化合物を容易に分離精製できる。そこで,これらの性質を応用した環境調和型リサイクル・フルオラス不斉触媒の開発を検討した。平成18年度において,フルオラス修飾した不斉配位子として,まず天然型アミノ酸から誘導したジアミノ基部分にパーフルオロアルキル基を導入した触媒を数種類,調製することに成功した。現在,フルオラス不斉配位子についてその触媒能(光学収率等)を詳細に調査中である。また,反応終了後にパーフルオロヘキサンによる抽出を行い,配位子の回収を行うと共に,繰り返してリサイクル使用した際の触媒能に変化があるかどうかについても検討している。
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