2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590493
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
天野 尋暢 広島大学, 病院, 助手 (30423370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅原 利正 広島大学, 病院・教授 (70175850)
板本 敏行 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (50294575)
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Keywords | ヒト組織バンク / 肝細胞 / CRC |
Research Abstract |
本研究の目的は、臨床研究コーディネーター(CRC)の協力のもと、適正なインフォームド・コンセント(IC)を行い、医療機関から公共ヒト組織バンクへの効率的なヒト組織を提供するシステム(広島肝細胞組織バンク)を構築することである。 今年度の研究結果、成果は、CRCを専任で平成18年4月から配置し、これまで正常ヒト肝細胞を利用した研究を進めてきた経験を活かし、手術等で摘出されたヒト肝組織から肝細胞への分離保存を行い、公的なヒト組織バンク(ヒューマンサイエンス研究資源バンク、HSRRB)への組織提供へ向けた新たな説明、並びにICを取得した。承諾を得た症例に関し、実際に5症例の検体(肝組織)から、肝細胞へ分離精製し、日本で初めて、日本人の正常ヒト肝細胞をHSRRBに提供するに至った。 来年度は、継続してヒト組織の提供を行いながら、これまでのシステムをより効率的に運用する方法を考え、HSRRBとの連携を図りながら、実際の研究利用の現状とニーズを確認する。また、十分な説明を行った提供者からは、ヒト組織研究利用の重要性の理解と協力が得られた一方で、一般社会の理解と認識は十分とは言えず、今後広島の地で、開放型の細胞バンクを設立する準備段階として、一般市民に向けた啓発活動を、各研究機関、公的立場にあるものと医療現場が力を合わせて行っていきたいと考える。
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