2006 Fiscal Year Annual Research Report
夜勤時に摂取する食事が覚醒水準に及ぼす影響に関する研究
Project/Area Number |
18590564
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokai Gakuen University |
Principal Investigator |
武山 英麿 東海学園大学, 人間健康学部, 講師 (50347407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城 憲秀 中部大学, 生命健康学部, 教授 (10137119)
榎原 毅 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50405156)
井谷 徹 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00072661)
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Keywords | 夜勤対策 / 栄養素組成 / 覚醒水準 / 食事摂取 / 作業効率 |
Research Abstract |
初年度調査を行う予定の「夜勤労働者の夜勤時における食事摂取状況に関する調査」については、夜勤システム、夜勤時の休憩状況および食事摂取状況に関する質問紙の原案を作成し、予備調査を目的として、数社の産業医を対象に調査を試みた。その結果、(1)夜勤システムが極めて複雑で把握しきれない、(2)休憩時の食事の摂取の有無については労働者ごとに異なりかつ、個人内変動も大きい可能性が示唆された。そこで、平成19年度も再度質問紙の内容および、質問紙記入依頼先を誰にするかも含めて再検討し、調査を継続していく予定である。 また、「栄養素組成の違いによる食後の覚醒水準への影響に関する研究」については、これまで、申請者が行ってきた夜勤シミュレーション実験の再検討を予備実験として行った。すなわち、これまでの夜勤シミュレーションでは、現場で監視作業を行う労働者を想定し、パソコンによる英文入力タスクを主作業としていたが(1)個々人の英語力の違いにより作業効率が異なり、眠気や疲労への影響に大きな違いがみられること(2)実験遂行に伴う練習効果がみられること、(3)夜勤時の作業効率低下を反映するタスクとしては鋭敏な指標とはいえない、などの問題があった。そこで、学生、および中高年を対象に、眠気が増大する時間帯である昼食後に、新たに作成したタスクプログラムを実験的に試行し、その有効性を検討した。本タスクプログラムは、医学用語がディスプレイ上にランダムに表示され、それを瞬時に入力する作業である。予備実験の結果から、作業遂行に伴う疲労、眠気の増大により、入力ミス、入力完了までの時間が遅延することが確認でき、本申請研究の夜勤シミュレーションのタスクとして有効であることが示唆された。
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