2006 Fiscal Year Annual Research Report
オリゴヌクレオチドマイクロアレイを用いた有機スズ化合物の発達神経毒性の検討
Project/Area Number |
18590570
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
角田 正史 北里大学, 医学部, 助教授 (00271221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田代 朋子 青山学院大学, 理工学部, 教授 (50114541)
小西 良子 国立医薬品食品衛生研究所, 衛生微生物部, 研究員 (10195761)
佐藤 敏彦 北里大学, 医学部, 助教授 (10225972)
工藤 雄一朗 北里大学, 医学部, 講師 (60348505)
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Keywords | トリブチルスズ / オリゴヌクレオチドマイクロアレイ / 発達神経毒性 / 神経伝達物質 |
Research Abstract |
トリブチルスズ(TBT)の2世代曝露による毒性を評価するために、発達神経毒性を、新たに開発した神経突起及びシナプスの構造を機能に関する遺伝子群を中心としたオリゴヌクレオチドマイクロアレイ、シナプトアレイを主に用いて評価した。妊娠ラットを群分けし、各群にTBTを0.25,50,125ppm含む餌を自由に摂取させた。生まれてきた雄のF1ラットについて、生後1,2,3週目に選定、また妊娠ラットのTBT曝露を中止した後、生後6週になった時点でも選定した。選定したラットを安楽死させ、脳サンプルを採取し、大脳、中脳、下垂体、海馬、小脳、下垂体に分割した。大脳と中脳のサンプルについて、RNAを抽出し、オリゴヌクレオチドマイクロアレイを用いて、分析した。他の部位に関しては神経伝達物質測定のために保存した。出生時の生存率や出生後の体重に影響を及ぼさない用量でも、特に中脳において、遺伝子発現に有意な変化が起きた。有意な影響を受けた遺伝子群は、モノアミン系(特にドーパミン系)の蛋白に関する遺伝子群、シナプス蛋白とアクチン動態に関する蛋白に関する遺伝子群、ストレス反応とアポトーシスに関連する遺伝子群の3つに大別された。主な遺伝子に関してはリアルタイムPCRにより解析し結果を確認した。神経伝達物質に関しては解析中である。結果から、TBTに曝露された発達期の中脳においては、ドーパミン神経系の傷害が示唆され、ミトコンドリアの機能不全とそれに引き続いたシナプス形成の全体的な減少による可能性が考えられた。TBTの脳内における代謝と、免疫系細胞に対する影響の神経毒性との関連も探求する必要がある。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Dibutyltin (DBT) dichloride inhibits cytokine productions in murine macrophage cell line, J774.1.2006
Author(s)
Tsunoda, M., Yamamoto, K., Ito, K., Inoue, Y., Miki, T., Kudo, Y., Satoh, T., Aizawa, Y.
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Journal Title
Biomedical Research on Trace Elements 17・4
Pages: 417-422