2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18590778
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
三浦 俊郎 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (00243634)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 安宏 山口大学, 医学部, 助手 (00260349)
濱野 公一 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60263787)
|
Keywords | 組織幹細胞 / 心筋再生 / 舌 / 大腿筋 / 遺伝子発現 / 心筋梗塞 |
Research Abstract |
C57/BL6マウスの舌筋から0.2%コラゲナーゼ処理により単離した、SCA-1陽性細胞をDMEM+10%FBSをベースにした培養液に,種々の成長因子(EGF, PDGF-bb)を加え、37℃、5%CO_2のもとで培養することにより2週間後に心筋特異的マーカーである、NKX2.5,MEF2C, aMHC, bMHC, connexin 43,ANP, cardiac troponin Iの発現をRT-PCRおよび免疫染色法で確認した。さらに、自己拍動する細胞の出現を多数認め、細胞内カルシウムトランジエントを解析した。また、細胞間の連結を示すgap junctionの形成の有無をdye transfer methodで確認した。そこで、舌由来組織幹細胞と大腿筋由来幹細胞および心筋由来組織幹細胞との比較を行うために、Cx43およびNKX2.5の発現量の違いについてreal time PCRを用いて解析した。その結果、NKX2.5およびCx43の発現は大腿筋と比較して有意に多いことが判明した。したがって、舌由来組織幹細胞のほうが、gap junctionの形成に有利と考えられた。また、心筋のmarkerであるNKX2.5の発現も有意に多いことより心筋細胞への分化も起こりやすいことが示された。これらの結果を踏まえて、GFP発現改変マウスの舌由来組織幹細胞と大腿筋由来細胞を採取し、増殖後、C57/BL6マウスの心筋梗塞作成部位周辺に移殖し、不整脈の起こりやすさ、心機能の改善の有無、左室リモデリングの改善の有無について移植後3ヵ月後に評価を行っている。実験は現在進行中であり、次年度には結果を報告できる予定である。
|