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2006 Fiscal Year Annual Research Report

メルケル幹細胞ないし前駆細胞の同定と分化過程に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18591252
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

成澤 寛  佐賀大学, 医学部, 教授 (60164498)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三砂 範幸  佐賀大学, 医学部, 助教授 (90199977)
井上 卓也  佐賀大学, 医学部, 助手 (50380754)
大川 毅  佐賀大学, 医学部, 助手 (90418814)
古場 慎一  佐賀大学, 医学部, 医員 (60418811)
Keywordsメルケル細胞 / Merkel cell / 培養 / 気相-液相界面微小環境 / ケラチノサイト
Research Abstract

メルケル細胞は未だ増殖・分化・機能などに関しても解明されない問題は非常に多い。その理由として、メルケル細胞の長期培養法が確立されていないことが挙げられる。これまでメルケル細胞は種々の培養が試みられてきたものの明らかな分裂能を有さず、さらにはその変性・アポトーシスのために長期間の培養は困難であり、その細胞動態を解析することは不可能であった。
現在皮膚における神経内分泌細胞であるメルケル細胞に対して、気相-液相界面微小環境の概念による組織片培養の検討を加えている。<方法>組織は4週齢雄のWistar ratの掌踪の皮膚を剥離切除し、約2mmの幅に細切する。その細切した皮膚を20mlのディスパーゼで1晩処理を行うことにより、表皮と真皮は容易に剥離できる。底面がニトロセルロース膜からなる培養皿(内皿:径30mm)に1.5mlのI型コラーゲンゲルを注入しゲル層(無細胞層)を作る。そのゲル層上に剥離した表皮シートを包埋したゲルを注入し、細胞層を作る。この内皿を大型の培養皿(径:100mm)に入れ、その外皿に10mlの培養液を入れ、通常の培養装置で培養する。この培養法では、表皮シートは気相-液相界面環境下におかれる。<結果>培養開始1,2週の時点で、この気相-液相界面培養系では分化した表皮構造が保持され、表皮突起部にはメルケル細胞の生存が同定された。さちに長期にわたるメルケル細胞の維持およびその増殖、アポトーシス、老化蛋白、微小環境の評価については現在検討中である。組織片培養という、ケラチノサイトとメルケル細胞が生体とほぼ同じ相互環境を持つ培養系であることが、メルケル細胞の長期生存に影響しているのではないかと考える。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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