2007 Fiscal Year Annual Research Report
メルケル幹細胞ないし前駆細胞の同定と分化過程に関する研究
Project/Area Number |
18591252
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
成澤 寛 Saga University, 医学部, 教授 (60164498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三砂 範倖 佐賀大学, 医学部, 准教授 (90199977)
井上 卓也 佐賀大学, 医学部, 講師 (50380754)
大川 毅 佐賀大学, 医学部, 助教 (90418814)
古場 慎一 佐賀大学, 医学部, 助教 (60418811)
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Keywords | メルケル細胞 / Merkel cell / 培養 / 気相-液相界面微小環境 / ケラチノサイト |
Research Abstract |
メルケル細胞は、掌蹠の表皮突起部や毛盤、毛包隆起部などに存在し、機械的刺激の受容に関わっているとされてきた。しかし増殖・分化・機能などに関してもいまだ解明されない問題は非常に多い。今回我々は、これらが表皮基底層においてケラチノサイトと直接接した環境で表皮突起部に存在することを考慮し、ケラチノサイトを含む表皮シートを用いたメルケル細胞の組織片培養の検討を行った。 本培養法では、メルケル細胞の生存維持が可能であり、培養開始2週間後にもメルケル細胞の生存が同定された。また、株化細胞PC-12を用いた神経細胞との混合培養を行うことにより、表皮シート内のメルケル細胞、ケラチノサイトはともに変性が少なく、より良好な生存維持が確認された。メルケル細胞には明らかなBrdU核内摂取は認めず、増殖能は確認できなかった。 表皮シートを用いたメルケル細胞のコラーゲンゲル培養法は、メルケル細胞の長期生存を可能とし、メルケル細胞の細胞生物学的研究を発展させ、さらに他の細胞との相互作用を解析することの出来る有用な方法と考えられる。
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Research Products
(2 results)