2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18591436
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小田 高司 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (30311715)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二村 雄次 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80126888)
梛野 正人 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (20237564)
濱口 道成 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90135351)
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Keywords | p63 / Tyramide signal amplification system |
Research Abstract |
1.我々は、p63遺伝子発現について乳癌組織および肺癌,胃癌,大腸癌,膵癌,胆嚢癌組織を用いて研究を行ってきた。Tyramide signal amplification system(TSA indirect system, Life Science Products))を用いた特殊な増感法により、腺癌細胞でp63蛋白が微量ながら発現しており、p63蛋白が個々の症例で0-30%発現している事を確認した.5%以上の高発現群では、乳癌,肺癌,胃癌,大腸癌,膵癌,胆嚢癌において、抗ガン剤治療にもかかわらず、予後が不良であった。Cancer stem cellを多く発現した腫瘍は治療抵抗性で予後不良であるとことを確認した. 2.Oct-3/4は膵のstem cellの自己再生,分化に関与していおり,stem cell markerと報告がある.Oct-3/4の発現を,20例の膵癌組織で検討した.免疫染色はTyramide signal amplification system(TSA indirect system, Life Science Products))を用いた。一次抗体として抗Oct-3/4抗体(C-10,SANTACRUZ)を使用した。2例(10.5%)で癌細胞核が染色,9例(50%)で細胞質のみが染色8例はいずれも染色されなかった.各群間での組織型,局所進展度およびリンパ節転移との相関はみられなかった。Kaplan-Meier法による生存率の検討では各群間に有意差を認めなかった. 免疫染色で使用できる上皮細胞のstem cell markerとしては,現在の所,p63が有用であった.
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