2006 Fiscal Year Annual Research Report
末梢血中血管内皮前駆細胞の腫瘍マーカーとしての意義
Project/Area Number |
18591535
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加賀 基知三 北海道大学, 北海道大学病院, 講師 (80224335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋田 泰浩 北海道大学, 北海道大学病院, 特任講師 (30399919)
近藤 哲 北海道大学, 大学院医学研究科, 教授 (30215454)
宮本 正樹 北海道大学, 北海道大学病院, 助手 (40333611)
樋田 京子 北海道大学, 大学院歯学研究科, 助手 (40399952)
七戸 俊明 北海道大学, 大学院医学研究科, 講師 (70374353)
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Keywords | 血管内皮前駆細胞 / 末梢血 / 腫瘍血管内皮細胞 |
Research Abstract |
1.担癌患者末梢血からの血管内皮前駆細胞(EPC)の培養 北海道大学病院第二外科の腫瘍切除術前の入院患者20人から文書による研究協力の同意を得た後に,末梢血を採取してEPCを培養した.末梢血は各例10ml以上採取し,ショ糖密度勾配遠心法で末梢血単核球(PBMC)をVEGF, bFGFを含む血管内皮細胞用培養液とfibronectinでコーティングした細胞培養器具で培養した.当初は,培養条件の最適化のために培地交換の間隔を1,2,3日の群に分けて,コロニー形成率を検討した.培地交換を2日毎に行った群でもっともコロニー形成が良好であった.また同時に培養の際の細胞密度についても検討を行い,24穴細胞培養皿に対して1x10^6以上の細胞数が必要である事が判明した.2007.1月以降は全例同条件で培養を行った.細胞が24穴あるいは12穴細胞培養皿でサブコンフルエントになった段階で1:3の比率で細胞継代培養を行った.継代培養後に細胞増殖が止まり大量の細胞を得ることが出来なかった.平行して行った健常人5人からのEPCは増殖を続けた.マウスの実験から得られた知見とは反対に担癌患者から培養したEPCの増殖は緩慢であった. 2.EPCの純度,幹細胞マーカー,腫瘍血管内皮細胞マーカーの評価 これらはすべてFACSにより行う予定であったが,十分な細胞数が得られなかったために,免疫染色とmRNAを採取してreal time PCRで行うこととした.現在,検体を蓄積中である.
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