2007 Fiscal Year Annual Research Report
左心房容量負荷モデルにおいて肺静脈隔離が心房細動の発生と維持に及ぼす影響
Project/Area Number |
18591565
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
新田 隆 Nippon Medical School, 医学部, 教授 (40256954)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅野 重人 日本医科大学, 医学部, 講師 (20291718)
石井 庸介 日本医科大学, 医学部, 助手 (10307895)
大森 裕也 日本医科大学, 医学部, 助手 (40343587)
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Keywords | 心房細動 / 肺静脈 / 左心房容量負荷 / 肺静脈隔離術 |
Research Abstract |
雑種成犬を用いた左心房容量負荷モデルで誘発される心房細動が肺静脈の電気的隔離によりどの様な影響を受けるかを検討した。左心房容量負荷は、人工血管を用いた左鎖骨下動脈肺動脈短絡術を行った。心房細動は、左心耳からの高頻度電気刺激にて誘発した。全頭において著明な左房拡大と進行性のうっ血性心不全がみられ、一部の動物は、高度の肺うっ血のために実験モデル作製1-2週後に死亡した。他の耐術動物においては、進行性の左房・肺静脈拡大にもかかわらず心不全は代償され4週以上の生存が可能であった。 鎖骨下動脈肺動脈短絡作成後4週で双極高周波焼灼デバイスを用いて肺静脈の電気的隔離を行った。肺静脈の電気的隔離後も心房細動は持続した。肺静脈の隔離は心房細動を除細動した後、肺静脈ペーシングを行って確認した。 この左心房容量負荷モデルにおいて誘発される心房細動は肺静脈隔離だけでは停止せず、心房リエントリー、肺静脈以外の部位からの異常興奮などの存在が推察される。
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