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2007 Fiscal Year Annual Research Report

気相-液相界面の喉頭癌細胞増殖・浸潤活性化における細胞膜マイクロドメインの役割

Research Project

Project/Area Number 18591871
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

戸田 修二  Saga University, 医学部, 教授 (80188755)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 倉富 勇一郎  佐賀大学, 医学部, 准教授 (30225247)
Keywords気相-液相界面 / 喉頭癌 / 扁平上皮癌 / 細胞膜マイクロドメイン / カベオリン / 増殖 / 浸潤 / コレステロール阻害剤
Research Abstract

ヌードマウス移植実験系では、気相-液相界面刺激により、扁平上皮癌細胞の増殖が促進されたが、転移巣形成には有意な変化は見られなかった。気相-液相界面の有無にかかわらず、癌細胞の細胞膜マイクロドメイン分子であるcaveolinは同定されたが、気相-液相界面刺激では、caveolinの発現が亢進した。しかし、caveolinのsiRNAや抗体の注入実験では、癌細胞の増殖や転移巣形成には影響が見られなかった。コレステロール阻害剤の投与では、癌細胞の増殖、腫瘍の成長、転移巣形成には影響が見られなかった。しかし、高濃度のコレステロール阻害剤は、癌細胞の変性壊死を誘導した。以上のことより、以下のことが考えられる。
1)気相-液相界面刺激では、扁平上皮癌細胞の細胞膜マイクロドメインの主要な分子は、caveolinと考えられる。
2)caveolin分子は、生体では癌細胞の増殖、転移巣形成に関しては、責任分子ではない。
3)コレステロール阻害剤は、生体の癌細胞の増殖、腫瘍の成長、転移巣形成に有意な阻害効果は誘導しない。
以上より、培養系や生体でも、気相-液相界面は扁平上皮癌細胞の増殖促進因子であるが、気相-液相界面刺激誘導性の細胞膜マイクロドメインであるcaveolinは、生体では、腫瘍の増殖・転移巣形成の責任分子ではないと考えられる。さらに、コレステロール阻害剤の抗腫瘍増殖効果は、生体では期待できないと思われる。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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